MENU

結婚物語。Tさん×マリアージュ・プリヴェ 葉月さん×トイアンナ②

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

結婚物語。Tさん、マリアージュ・プリヴェの葉月さん、そして婚活予備校「魔女のサバト」の青魔女・トイアンナさんに、マッチングアプリで婚活をする是非について対談していただきました。全3回。

目次

相談所以外でハイスペと結婚する方法は存在するのか

葉月:肉食女子みたいにがつがつ声をかけていい男性を捕まえられる人って、相談所の中でも垢抜けていて綺麗か、それ以上の外見を備えているのだと思っています。
以前、私は外資系の金融機関で働いていたのですが、仕事はとてもできるのに、いつもすっぴんで髪の毛もボサボサという女性がたまにいました。彼女は確かにハイスペかもしれませんが、職場では見た目で少し浮いていました。今のキャリア女性は、綺麗な人が多いです。ですので、ハイスペ男性が普段生息している環境の中で、違和感が少ない見た目の方ではないと、選ばれるのは難しいと思っています。

仲人T:確かに、普段会っている女性より見劣りする人から飲みましょうと言われても、好きになれないかもしれませんね。

トイ:ただ、その「同僚と比べて見劣りしない外見を作る」ことはそこまでレベルの高い話でなくて、オフィスカジュアルなコーディネートができていて、最近のコスメのトレンドを押さえて、月1であか抜けたヘアスタイルにしてくれる美容院へ行くくらい。最近のトレンドは中華ECと韓国コスメですし、全部で月10,000円の投資でもなんとかなりそうです。

葉月:そうですね。私が婚活していたとき、「ハイスペ婚をするには」というような婚活本を読み漁っていました。それこそ「オフィスの近くで飲め」とか、「東大大学院の近くのカフェで片っ端から声をかけろ」などと書かれていました。
でも、そんなの不審者になりかねないと私は感じてしまって。相談所なら、確実に独身で経歴もわかっている方とマッチングできます。そのように守られた環境の中で頑張る方が、簡単かなと思いました。

「ヤリモク」を確実に見分けたいなら、体の関係をもたずじらすしかない

仲人T:積極性やコミュニケーション能力に自信があるなら、チャンスを求めて相談所以外を試すのも全くダメではないとは思いますよ。危ない目にあってしまうリスクはありますから、ワンナイトも楽しめるタイプであれば。

トイ:婚活予備校「魔女のサバト」に来てくださる女性でも、最近、特にヤリモク男性やワンナイトを避けたいという方は多い印象です。何か見分け方はありませんか?

仲人T:ヤリモクかそうでないかを見分けたいなら、セックスをせずに引っ張ってくしか方法はないですね。男性が本当に相手を好きで結婚まで視野に入れて交際していて、女性が「結婚するまでセックスはしたくない」と望むならば、親に会うなり婚約するなり動きますから。
ただ、女性より男性の方が家柄も含めて格上なら、「セックスを使って結婚に持ち込む」なんてほとんど不可能ですよ。いくら告白されて付き合っていたとしても、結婚なんて初めから考えてもらえていないケースがほとんどだと思います。

トイ:婚活予備校「魔女のサバト」に入会される方のきっかけでも「◯年も付き合った彼に振られた。もういい年なのにどうしよう」というお話は多いです。相手に結婚の意思を確認してもいないし、タイムリミットも伝えていない。それなのに、長年連れ添ったから結婚してもらえると思ってしまうんですよね。ただ単に、長期間のヤリモク契約だったかもしれないのに。

仲人T:でも、何年も付き合っておいて、「結婚はないな……」と思われているかどうかを、判断するのはとっても難しい。だから見分け方よりも、自分の気持ちを大事にした方が良いと思っています。
つまりヤリモクとか関係なく「この人になら抱かれても後悔はない」と自分が思えるかどうか。「この人本当はヤリモクじゃないのかな」と気になる人は最初から結婚の意思を確認して、タイムリミットを設ける。

トイ:アプリなんかで初めて遭った相手がヤリモクか気になったとしても、強姦魔じゃない限りパンツを脱ぐかどうか決めるのは自分ですからね。脱ぐな!

本当に婚活男女はヤバい人の巣窟なの?

トイ:婚活男女のSNSを見ていると、「こんなことある?」と思うぐらい酷いエピソードが目につきます。正直、そうした情報ばかりが流れてくると、婚活って変な人が多すぎて怖いな、婚活から距離を置きたいな、と思う人が増えるのではと危惧してしまいます。

仲人T:仲人が見ると、「こんなことお見合いのシステム的には起こらないはずなんだけどな」というポストを結構な割合で見かけますね。あとは「初デートで男性にファストフードに連れて行かれた」という話や、「全然笑ってくれないしお礼もしない女性の話」もよく見ます。でもそれってほんとに一部だと思うんですよ。
これだけ会員がいる弊社でも、そういった話にほとんど遭遇しませんからね。特殊な例で面白いから広まってるだけだと思います。あとそもそも、まともな人は婚活アカウントなんて作らないですし。

トイ:確かに、相手の個人情報が漏れたら申し訳ないという意識が働くかも。相手のことを書くなら職業から年齢まで全部フェイクにしないと厳しいです。それか、フォローしてるだけの“見る専”になりますよね。

仲人T:出会った人とのやりとりを、リアルタイムにつぶやいてしまう時点でちょっとやばい人なので、やばい人が同じようにやばい人を引き寄せているだけだと思っています。

葉月:あとは、婚活って結構孤独ですよね。誰かに話を聞いてもらって「その男ひどいよね」と一緒に言ってほしいこともあると思うんです。そこで、大げさに自分が被害者っぽくつぶやいてしまう人もいるんじゃないでしょうか。
それでいいねやフォロワーが増えて、承認欲求を満たしてしまう人もいるんじゃないかと思います。それでおかしい方向に暴走しちゃうアカウントも、それなりにある気がするんですよね。

トイ:もし婚活アカウントでフォロワー数が4桁台になったら、それは喜ぶところじゃなくて「私ってもしかしたらヤバいのかも」と反省すべきところでしょうね。
不満を吐き出す場が必要なら、婚活予備校「魔女のサバト」のように、クローズドな婚活仲間のコミュニティを見つける方がよいのではないかと思います。

婚活女性は意思表示をためらっていると幸せになれない

仲人T:たとえば、デートのお店選びで女性側から文句が出たとします。「チェーンのファミレスなんて信じられない!」といったお話ですね。
こういうケースでは往々にして、お互いのコミュ力がなかった場合もあるかと。
たとえば、女性側が男ウケを狙って「私ラーメン好きなんです」と言ったら、男性側がすごく真面目なせいで、初デートなのに「ラーメン屋に行きましょう!」と提案してしまったとします。
もしそれが女性側も不満なら「初デートはゆっくり喋りたいからカフェとかがいいな」とちゃんと言えたら、回避できたかもしれないのですが。

トイ:そこで「初デートでラーメン? 私って大事にされてない! この人、常識ってものがないのかしら!」と、激怒してしまうわけですね。

仲人T:激怒しちゃう女性ならまだよくて……。実は、コミュニケーションが苦手な女性は、そのまま我慢してデートに行くんですよ。ラーメンを食べて、後から「本当は嫌なのにラーメン屋になった!」と仲人に言うんです。その場で「やっぱりカフェにしません?」と伝えれば男性も直そうとしてくれるんだから、ちゃんと言いなさいよ、と思います。

トイ:婚活で苦労する女性って、SNSでいいねを集めるような、ヤバめのエピソードが多い人というより、言葉足らずや自分の要望を言うのが下手で、勝手に相手の要望をのんで不満をためてしまう人が多いんでしょうね。

仲人T:受身な女性で目立つケースだと、“いい子ちゃん”とでも言うんですかね。「自分の意思を言ったら嫌われる」「言うことがわがまま」という、間違った認識や認知の歪みを持っているんじゃないかと思うことが多いです。
たとえば毒親育ちや、自分の意見を出したら潰されるような家庭で育ったから、自分の意見を出すことが、人に悪影響を与える悪いことだと考えるようになったのかもしれません。

トイ:きっと「わがまま」の定義が逆なんですね。世間のわがままは、勝手に不満を溜め込んで勝手に爆発することなんですけど、“いい子ちゃん”のわがままは、「何かを主張すること」なのかな。

仲人T:わがままの認識を変えていただくために、「男性は女性が好意的にきてくれると、基本的には嬉しいし、好きになる」という話をよくするんです。
また、男性は本当にデートできるなら、場所はどこでもいい、ということを何回も伝えます。
「男はたとえラーメン屋でも、女の子が隣で笑って、自分のことを好きそうで、楽しそうだったらそれで恋のスイッチが入る。でも、女はいいお店に行った方がときめく。だからあなたが笑えるところや、ときめくところに相手を連れて行け」と言っています。
そうしたら、男性は機嫌のいい女性を見て「俺のこと好きかも」と勘違いして、「俺も好き」ってなってくれるので、すごく楽に好意の循環が回りだすんですよね。
「あなたがわがままになった方が、あなたが幸せ、相手も幸せ。」
「あなたがわがままになることは決して相手にとって不利益はないんだよ」ということを、本当に何度もお伝えします。

対談ゲスト紹介:結婚物語。Tさん マリアージュ・プリヴェ 葉月さん

Tさん

結婚物語。 Tさん
結婚相談所『結婚物語。』の仲人。結婚相談所界でも殿堂入りするほどの成婚数を誇る。婚活中の人々の耳に痛いアドバイスを、飾らない言葉でつづったアドバイスや人気を博す。

成功体験談も交えた婚活応援ブログ「結婚物語。ブログ」(2011年~)が圧倒的支持を得て、メディア出演も多数。著書に『夢を見続けておわる人、妥協を余儀なくされる人、「最高の相手」を手に入れる人。 “私”がプロポーズされない5つの理由』(大和出版)がある。

葉月さん

マリアージュ・プリヴェ 葉月さん
マリアージュ・プリヴェ代表。慶應卒・元外資系金融勤務経験を持つ仲人として、戦略的婚活をサポート。
マリアージュ・プリヴェでは成婚率76%、内84%が年収1000万超のお相手とハイスペ婚の実績を誇る。

トイアンナ

魔女のサバト トイアンナ
恋愛ライター。外資系企業でマーケティングを経験後、2015年に独立。
ブログでキャリア女性の生きづらさを書いていたところ、50万PVを記録。婚活予備校「魔女のサバト」主催者のひとり。
著書『恋愛障害』『モテたいわけではないのだが』など。2023年、第1子が誕生。

対談シリーズ第3回の記事を読む>>>

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

目次