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パートナーシップにおける問題解決のコツは、「私たちがハッピーになれる答え」を探すこと【川崎貴子×あつたゆか②】

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婚活予備校「魔女のサバト」の黒魔女・川崎貴子さんと株式会社すきだよ代表取締役のあつたゆかさんに、「恋愛を楽しみ続けるための幸せなパートナーシップの築き方」をテーマに対談していただきました。全3回。

※対談は2024年3月に行われました。

目次

想定外のことにどう対応するか? を観察することでモラハラ夫を回避できる

あつた:交際中に無視してほしくない違和感は、アクシデントが起きたときや、意見が違ったときの対応の仕方です。例えば、デートの行き先について意見が違ったときに、ムッとするのはいいけど「いや、前はここに行きたいって言ってたよね?」みたいな感じに詰めてこないかどうか、確認する。前は行きたいと思ってたけど、仕事で疲れが溜まってやっぱり行きたくなくなったとか、そのときによって変わることってありますよね。そこを受け入れた上で、「じゃあどうしようか」って考えられるかどうかですよね。結婚後、モラハラ夫に変貌しないか見抜くためにも、そのあたりはきちんとチェックしておきたいです。

川崎:登山やディズニー、旅行などの長時間一緒にいるデートだと、相手の余裕がなくなる瞬間が見られたりして、本性がわかるかもしれないですね。

あつた:結婚後も想定外のことはたくさん起きますから、デートの時点で違和感のある対応をしているのであればそれは無視したらいけないと思います。

川崎:あとは、不機嫌さを相手に押し付けないかどうか、も大事ですね。

あつた:そうですね。不機嫌さを職場で出すのはNGだとわかっているのに、パートナーに対しては全然出しちゃう人は結構いらっしゃいます。

川崎:実の両親の前でくつろいでいるときに、自分に対しては不機嫌さを出さないけど両親に対して不機嫌さを出している人も要注意かもしれません。未来の自分に対して、両親と同じように接してくるだろうから。両親に限らず、彼の他者に対する振る舞いを観察するのって大切ですね。

あつた:それは私も思います。店員さんへの態度もそうですし、友達を呼ぶ機会があるんだったら、その友達に対してどう接してるか見ておくと良いですね。
私の夫は店員さんに対してめちゃめちゃ振る舞いが素晴らしすぎて、店員さんに好かれてクーポン券を特別にもらえたりするぐらいなんです。それを見ていると、夫が私に対して優しいのは好きだからというより、人に対する向き合い方がデフォルトでこれだからずっと変わらないだろうな、って思えます。

喧嘩は「私たちがハッピーになれる答え」を探して解決するしかない

川崎:時にはパートナーと喧嘩する場面も出てきますよね。どうやって仲直りしたら良好な関係を保ち続けられると思いますか?

あつた:どっちが正しいかで戦うのではなく、主語を「私たち」にして話すと良いかなと思います。このギスギスしている状態、私たちとして嫌だから喧嘩を減らしていこう、となったらその時点で共通のゴールが見つかります。
お皿出しっ放しで喧嘩をしてしまったとして、「食洗機を導入したら、お皿洗いの負担が減ってお互いハッピーだと思うけどどうかな?」みたいな感じで話し合う。
どっちが正しいは本当にないから、ふたりがハッピーになれる答えをひたすら探すしかないんですよね。

川崎:私は離婚もしていますし、今の夫ともたくさん喧嘩したんですけど、喧嘩に勝って良いことってないんですよね。

あつた:確かにそうですね。そのときは気持ち良いかもしれないけど、関係性が悪くなるばかりですからね。

川崎:負けたということしか相手には伝わらないから、同じような喧嘩がまた起こってしまいます。 なので、喧嘩は勝ったらダメ。ちょっと自分が折れながらも、相手がなぜそうしたのか、というところに視点を持っていく必要があります。

あつた:私は結構大雑把なので、ドアを開けっ放しにしてしまう癖があるんです。夫に何回注意されても直らなくて。私も頑張って直そうとしているんですけど、ずっとそうやってきたからどうしても直らない。
そうなった時に夫が、「ドアを自動で閉められるグッズとかないのかな?」と言って調べ始めたんですよね。そうしたら、ドアクローザーという便利なグッズが見つかってドア開けっ放し問題が解消しました。こんな風に私たちはどっちも悪くないよね、みたいな思考回路で仲直りの方法を探すことが多いです。自責でも他責でもない、無責思考って呼んでるんですけど。

川崎:無責思考、良い言葉ですね。夫婦の喧嘩って技術革新で何とかなるかもしれない。

あつた:「夫は父親の自覚がない」とか、「私ばっかりやって被害者だ」とか、「夫は私に意地悪したいに決まってる」とか、見えない悪意を見出しちゃうことがあるんですけど、別にお互い悪気ないことの方が圧倒的に多いです。「何度言っても皿洗いをしてくれないなんて、私のことが好きじゃないのね、離婚だわ」みたいに論理の飛躍をしてしまう方もいらっしゃいますけど、何十年も続けてきた習慣を変えるのって難しい。こうしたら解決するかもしれないというところを、冷静に話し合えると良いですね。

明日、別れを切り出されるかもしれない。パートナーシップが成り立っているのは奇跡的なこと

川崎:結婚後もパートナーにときめいていられる恋愛を続けるには、努力が必要ですよね。あつたさんはどんな努力をされていますか?

あつた:ときめいていられる結婚の形もあれば、落ち着いた親友同士みたいな結婚もありますよね。どっちのタイプでも共通するのは、結婚がゴールだと思わないことだと思います。
恋人のときはうまくいっても結婚したらうまくいかなくなるのって、タスクが発生するからですよね。結婚となると、入籍だ、引っ越しだ、インテリア購入だ、妊活だ、出産だ、みたいなことが発生してくるので、付随して生まれるタスクをお互いの得意分野で分担したりして上手にこなしていかなくちゃいけない。
こうしたタスクの分担って、平等にこだわらないことがポイントだと思っています。平等って結構難しくて、家事とかも物理的に5対5にすることって無理じゃないですか。5対5で分担したとしても、私にとっては皿洗いが超負担重くて、8みたいな重さなんだけど、相手にとっては得意だから2みたいなこともあるし、数値化できないと思うんです。

川崎:確かに数値化できませんね…。そして、自分の子どもと比べると、夫は他人ですよね。もちろん子供を一緒に育てるし、一緒にこなすタスクはあるし、責任もあるんですけど。他人であることを忘れないでおくことで、ときめきや親友としての礼儀も保てるんじゃないかと思います。

あつた:そうですね。私は明日別れを切り出されてもおかしくないみたいな感じで生きていて、それぐらいの気持ちで生きないと緊張感がないです。他人であるからこそ、今このパートナーシップが成り立っていることが奇跡というか、当たり前じゃないというか。ありがとうって思うことはとても大事です。

今回の対談ゲスト あつたゆか さんのプロフィール

1993年生まれ、埼玉県出身。家族・パートナーシップに関する社会課題を解決し、男女ともに自分らしいキャリアを歩める支援を行っている。

共働き夫婦の対話支援アプリ『ふたり会議』を運営するほか、企業・自治体向けに共働きでのキャリア形成や両立支援セミナーも提供。TBS・フジテレビ・アベマTVほか、日経ウーマン・日経新聞などメディア掲載多数。

2022年に著書『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』を出版。

今回の対談を主催した 魔女のサバト 川崎貴子のプロフィール

リントス代表。25歳のときに、働く女性のための人材コンサルティング会社を設立。

以来、一貫して「働く女性の成功・成長・幸せをサポート」する仕事に携わり、人材紹介事業や教育事業、女性活躍支援コンサルティング事業などを展開。

現在は、リントス代表、ベランダ株式会社取締役。著書に『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』など。2児の母。

▽新規メンバー募集開始!(5/1〜5/31)

対談シリーズ第3回の記事を読む>>>

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この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

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