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日頃から自分の要望を表現することで、幸せなパートナーシップは育まれる【川崎貴子×あつたゆか③】

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婚活予備校「魔女のサバト」の黒魔女・川崎貴子さんと株式会社すきだよ代表取締役のあつたゆかさんに、「恋愛を楽しみ続けるための幸せなパートナーシップの築き方」をテーマに対談していただきました。全3回。

※対談は2024年3月に行われました。

目次

結婚後の荒波を乗り越えるために、小さな問題から話し合って解決していこう

川崎:あつたさんは幸せなパートナーシップを保つために、日頃からどんなことに心がけていらっしゃいますか?

あつた:私はとにかく話し合います。ちょっとでも何かイライラ、モヤモヤしたら、その日中に話し合って、深夜1時とか2時とかになっても絶対話し合いを終えてから寝ています。問題が大きくなってからだと関係性の修復って難しいので。
例えばさっきのドア開けっ放し問題みたいな小さなことからちゃんとしっかり話し合って、解決できたっていう成功体験みたいなのを積み重ねていくと、どんなことが起きても話し合える仲になっていくと思います。

川崎:「ふたりであの時も乗り越えたね」と言い合える仲だと、これからも頑張っていこうと思えるんですよね。修復できないレベルに達すると、多分もう人として軽蔑しちゃうようになると思うんですよ。そうなると親友にもなれないし、異性としても見ることができない。憎い人が家にいるって超ストレスです。

あつた:結婚は話し合いのトピックの難易度がどんどん上がっていきますからね。最初は「結婚式どうする?」「子どもどうする?」とかですけど、じゃあ妊活はどこまでやるかとか、子どもの受験はどうするかとか、介護どうするかとか、親が亡くなったとか、どんどん重くなっていく。だから、最初にドア開けっ放し問題みたいな小さなところを解決して、結婚式のごたごたも解決して……という風にステップアップしなきゃいけない。デートの行き先で意見が割れたときも、我慢して相手に合わせるのではなく、話し合ってお互いがハッピーになれるよう解決してほしいですね。

日頃から自分の要望を相手に伝える練習を重ねることが大切

川崎:相手に伝えたり話し合うのって筋力だから、普段使ってないと突然猛ダッシュしてって言われてもできない。日常で鍛えることは大切ですね。

あつた:本当にそうです。普段から自己理解、自分の気持ちの言語化をした方が良くて、パートナーシップでも仕事でもやった方が良いですね。例えば友達からLINEが帰ってこないことにずっとモヤモヤしているんじゃなくて、「リマインドだよ~」って自分から言ってみるとか。そういうのも、小さなことだけどやってほしいです。

川崎:「アサーティブに言うにはどうしたら良いですか?」っていう質問をよく受けるんですが、その答えってこまめに言うことなんですよ。溜めて溜めて溜めきってから言うの、一番良くない

あつた:小出しにしないとダメですよね。「私、このレストランちょっと苦手かも」とか「ごめん、今週すごく疲れているからデートプラン変更してほしい」とか、自分の気持ちや希望をこまめに相手に伝えることでアサーティブに最も近付けると思います。

川崎:日常的にクレームを言うというより、自分の要望を言うということですね。

あつた:こまめに伝えるよりも、我慢して頑張ってしまう人が多いな、と思います。体調が悪いのに、ディズニーデートが予定にあったら言い出せないまま無理してディズニーに行ってしまうとか。
そうしてしまう気持ちはわかるんですけど、「直前で申し訳ないけど体調悪いからディズニーに行くのは中止にしてほしい」と言ってみたり、ディズニーにはどうしても行きたいなら「ジェットコースターは乗るのやめて、パレードを見たりしてのんびりできるプランが良いかも」って提案してみてほしい。それがパートナーシップの土台になると思います。

プラスの一言を添えることで、円満なパートナーシップを実現できる

川崎:デートの予定を変えてしまうことを申し訳なく思う人もいるかもしれませんが、「今日は体調が悪くて行けなかったけど、ディズニーは行きたかったから、提案してくれたときはすごく嬉しかったの。また今度、連れて行ってくれる?」ってひとこと言うだけで良い話ですからね。適度な良い緊張感を持って、お互いに相手をリスペクトし合える関係になるには、プラスのひとことを添えることが大事です。

あつた:夫婦関係を研究されている立命館大学の教授がいらっしゃいまして、その実験のようなものに参加したことがあります。私と夫の会話を60分ほど観察されて、フィードバックを受ける、という流れの実験でした。そのときに、「円満な夫婦は、会話に肯定的なシグナルがたくさんある」と言われたことが印象に残っています。           例えばお茶を入れたときに、ただ「ありがとう」と言うだけではなく「本当に優しいね」と付け加えたりすることですね。私はよく、料理を作ってくれた夫に「ありがとう」だけじゃなくて「マジで天才! 美味しい」みたいなことを言ったりします。逆に不仲な夫婦は、ご飯とか作っても「ごちそうさま」ぐらい。肯定的な言葉が少ないんですね。

川崎:その肯定的な言葉を自然に交わす力は、後天的に学べるものなんでしょうか。

あつた:後天的なものじゃないかと思いますね。元々、私は肯定的な言葉を言うタイプではありませんでしたが、学生時代にすごく同性異性問わず人気の友人がいて、その子がポジティブワードを連発する子だったんです。その子の隣にいたら、私も自然とポジティブな言葉を口にするようになっていました。

川崎:私は営業職だったので、後天的に身に付いた部分はあるかもしれません。ポジティブワードはやはり連発しますね。

あつた:後天的に学べるものだと仮定しても、なかなか学ぶ素材が少なかったりするところがありますよね。夫婦の会話のロールモデルって、親しかいませんし。親があまり参考にならない場合に、結構パートナーシップに迷走しちゃう人が多いです。身近なロールモデルである親の夫婦仲が悪かったりすると、「結婚ってなんだろう」とか「自分が結婚した時に良いパートナーシップ築けるイメージが湧かない」みたいな人たちは結構いると思います。

川崎:じゃあ、我々既婚者が幸せ自慢しないといけないわけですね。今後もパートナーシップの幸せをたくさん発信していきましょう。あつたさん、本日はありがとうございました。

あつた:ありがとうございました。

今回の対談ゲスト あつたゆか さんのプロフィール

1993年生まれ、埼玉県出身。家族・パートナーシップに関する社会課題を解決し、男女ともに自分らしいキャリアを歩める支援を行っている。

共働き夫婦の対話支援アプリ『ふたり会議』を運営するほか、企業・自治体向けに共働きでのキャリア形成や両立支援セミナーも提供。TBS・フジテレビ・アベマTVほか、日経ウーマン・日経新聞などメディア掲載多数。

2022年に著書『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』を出版。

今回の対談を主催した 魔女のサバト 川崎貴子のプロフィール

リントス代表。25歳のときに、働く女性のための人材コンサルティング会社を設立。

以来、一貫して「働く女性の成功・成長・幸せをサポート」する仕事に携わり、人材紹介事業や教育事業、女性活躍支援コンサルティング事業などを展開。

現在は、リントス代表、ベランダ株式会社取締役。著書に『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』など。2児の母。

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この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

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