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出会いの場はマッチングアプリに限らず、同窓会というのもアリ【金沢悦子×毒島サチコ②】

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婚活予備校「魔女のサバト」の白魔女・金沢悦子さんと恋愛ライター・毒島サチコさんに、「今どき男子の攻略法」をテーマに対談していただきました。全3回。

※対談は2024年5月に行われました。

目次

結婚に優柔不断になる男性には、グイグイと攻めるべし!

金沢:結婚に前向きな10人中7人の人はどんな特徴があると思いますか?

毒島:年収の高い人の方が結婚率は高いとデータでは出ています。ある程度余裕を持って、自分の生活について考えられる人でなければ、結婚に前向きにならないとは思います。
あと、私が取材した方で印象深かったのは、周りに促されて結婚しなくてはいけなくなったというお話です。親から「そろそろ結婚したら」とか、彼女が周りを固めて「彼女が30歳の誕生日を迎えるんだからプロポーズしなさいよ」と言われたりして結婚せざるを得なかったそうです。
男性は「結婚したい」と言っておきながら決断まで時間がかかるから、女性からグイグイ行った方がいいよ、とお話ししていましたね。30代中盤ぐらいの男性だったんですけど。

金沢:結婚相談所に入ってるにも関わらず、真剣交際に移行した時に女性より男性の方がスタンスが緩いという話はよく聞きます。真剣交際まで行ったら結婚までカウントダウンの時期だと女性は思いますよね。男性はそこまでではなくて優柔不断になってしまいがちです。
だから、女性が外堀を埋める必要があるんでしょうね。

毒島:私もおととし結婚しましたが、そのときの自分では意識していなかったけれどその傾向があったと思います。

金沢:毒島さんは、どうやって外堀を埋めていったんですか?

毒島:付き合って1年半ぐらいした時、私の31歳の誕生日があったので、そのタイミングで「私、結婚したいと思っているからね」と言ってみたり。でもあんまりガッツリだと相手も引いてしまうので、友達も交えた食事会のときに友人に酔った勢いを装って「どうなの?」と聞いてもらったりとか。外堀を埋めようと意識していたわけではないけれど、結婚というゴールから逆算して動いていたな、と振り返ってみて思います。友人にも「すごい策士だね」って言われたりして。でも、それで良かったと思いますし、そうしなければズルズルとタイミングを逃してしまっていたと思います。

金沢:彼の方は、おいくつだったんですか?

毒島:私が31歳の時に結婚したので、32歳ですね。

金沢:彼の方は、「結婚したくないわけじゃないけどまだいいか」というスタンスでしたか?

毒島:多分感覚的にはそういう感じだったと思いますね。なので私から攻めました。
『バチェラー』に出演したときにバラを1本ももらえなかったので、「私に初めてバラをくれる人だよ」とか言って、プロポーズのときにバラを用意してもらったり(笑)。

金沢:彼もそこに乗っかってきてくれたからよかったと思うんですけど、 そうじゃないケースもありますよね。「やっぱりまだちょっと結婚は考えられない」みたいに言われる可能性もあったかもしれないですし。そこに怖さや不安はありませんでしたか?

毒島:そうですね。でも、出産を考えると女性にはタイムリミットがありますから。もちろん彼のことはすごい好きだったんですけど、「もしそれでダメだったら一生ダメだから次に行こう」ぐらいの気持ちはどこかであったと思います。もちろん不安でしたけど、グイグイ行かない後悔よりも、行って後悔する方がいいかなという感覚ではありました。

金沢:素晴らしい。本当にその通りですよね。期限を区切って、どっちに転ぶかわからないどダメだったら次に行こうという潔さは必要です。

掘り起こしコンで、かつての同級生と恋愛してみませんか?

金沢:毒島さんは取材を重ねる中で、男性にとって結婚するメリットは何だと思われますか?

毒島:ひとりでは生きていけないと思うから、法的に絶対的な家族になるというのはやはり魅力的ですよね。当たり前ですけれど。

金沢:逆に男性が結婚を渋る理由はどんなところだと思われますか。

毒島:30代になると自分の価値観が決まってきていて、それを 崩してまでも結婚したくない、崩すことがすごくデメリットだと思っている方はすごく多いと思います。
以前、靴を収集するのが好きという男性がいらっしゃいました。靴と言っても、限定ものだったりして何十万もするようなものです。その方は彼女がいたんですけど、 靴にはお金を使えるけど、その彼女と一緒にデートで食べる1200円のランチは高いと思っていたらしく。彼女とお金の価値観が合わなくて喧嘩になって、別れたと聞きました。

金沢:あるあるですね。そういうタイプの男性はどうなっていくんでしょうかね。

毒島:今はいいけれど、その価値観のままだと年を取ってから孤独にならないのかな? とは思いますね。

金沢:そういった価値観を理解できなくても尊重をするのが大事なのかもしれませんね。女性も同じように趣味を大事にするタイプだったりするとうまくいくのかもしれないです。

毒島:今どきの別居婚だったり、オープンリレーションシップだったりとかの形ならばうまくいく可能性はありそうですね。取材ではまだ出会ったことないんですけど、いるのはいる気がします。

金沢:そのオープンリレーションシップとは、具体的にどういったのものなのでしょうか。

毒島:パートナーがいながら、他の人とも関係を結ぶことに合意している関係と言いますか。私が取材した方は、夫婦関係が悪くなったけれど子どもがいるから、とか離婚できない理由があってそうせざるを得なくて行き着いたところがそれだった、という感じでした。
お互いにそれを許していて、夫婦関係は良くなったそうです。不倫と何が違うかというと、お互い知っていて、許可しているか否かというところですね。

金沢:7割の結婚したい男性との出会い方って何だと思いますか?

毒島:出会いの場はマッチングアプリとか相談所じゃなくても、自分と同じ属性の人が集まる社会人サークルとか、そこから入るのがいいんじゃないかな、といろんな方を取材していて思いました。
莫大な人の中に放り込まれるマッチングアプリで、「はじめまして」とかやり取りするよりも、もう最初から「○○が好きなんですね、私もです!」から始まる方が強いです。
ただ、アプリをやるメリットもあるとは思います。以前、取材で4年間アプリをやって1000人以上の男性と会ったという女性がいました。その方は最終的に職場の男性と結婚しましたが、1000人の男性に会ったことで結婚する男性に求める条件が明確になったとお話ししていました。体臭がキツくない、年齢が近い、無理な転勤がない……とか、細かく10個の条件を挙げた結果、今の旦那さんこそが理想の相手と気付いて結婚できたそうです。マッチングアプリで1000人と会わなかったら、そこには気付けなかったと仰っていました。

金沢:はじめましてから始めなくちゃいけない世界よりも、あらかじめ共通点がある世界で相手を探す良さはありますよね。「魔女のサバト」でも、中学や高校の同窓会に参加してみるという掘り起こしコンを勧めたりしています。
まだ自分を飾っていない時代の、ちょっと恥ずかしいところを見せてきたかつての同級生と新しい関係を築くというのはアリだなと思います。

毒島:同窓会とかだと加点形式で相手のことを好きになるけど、アプリはわりと減点形式な気がしています。掘り起こしコン、すごく良いですね。

今回の対談ゲスト 毒島サチコ さんのプロフィール

1991年生まれ、愛媛県出身の恋愛ライター・インタビュアー。現代を生きる女性のリアルな価値観やその背景にひそむ社会的な問題など、多角的な視点から恋愛・結婚を考察する。
 
担当連載は「モア・リポート」(集英社)/「アラサーが考える恋愛とお金」(All About ニュース)/「令和の大人の恋愛事情」(DRESS)など多数。

今回の対談を主催した 魔女のサバト 金沢悦子のプロフィール

はぴきゃり代表取締役。

1991年株式会社リクルート入社。同年新人MVP賞を獲得・2年連続トップセールスを記録。転職後の2001年『ワーキングウーマンtype(現ウーマンtype)』編集長に就任。

その後、働く女性のキャリアをサポートする、株式会社はぴきゃりを創業。著書『ハッピーキャリアのつくりかた』など。男児の母。

対談シリーズ第3回の記事を読む>>>

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この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

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