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好きになるのに時間がかかる「デミロマンティック」な女性達

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婚活予備校「魔女のサバト」の生徒や定期的に私の個人カウンセリングを受けている女性達の中で、「婚活で出会ったばかりの男性を好きになれるか自信が無い」「過去の恋愛でも好きになるまでに時間がかかってきた」というお悩みを聞く事が度々あります。

特に結婚相談所で婚活している女性達は、初デートから3か月くらいで、結婚を前提に付き合うのか付き合わないのか、丁か半かを決めなければならない訳で、「そんな短い期間で好きになんてなれません!!!」と、よく嘆かれます。私も立場上、結婚したい人には婚活するように、恋愛したい人には恋愛指南を伝授するのですが、そんな彼女達に出会うたびに、

「それ、めちゃくちゃわかる!!!」

と、実は胸中共感の嵐なのであります。

私はこんな仕事(婚活、恋愛のサポート)をしてるので、人様から「若い頃は恋多き女だったのでは?」と思われがちですが決してそんなことは無く、一目ぼれ皆無、ワンナイトラブなんて何それ美味しいの?歴代の彼は出会いから恋愛感情を持つまで平均3年はかかってる、という牛歩の恋タイプでした。昔から男友達は多かったのに恋愛には発展しない。好きになってくれる人もいたけれどいかんせんこちらに火はつかない。

当時は、恋ばなが大好きで惚れっぽい友人達をうらやましく思いながら、「私はなかなか男性を信用できないからだろうなぁ」と勝手に自己分析して納得していたものです。

目次

●デミロマンティックとは?

つい最近、「デミロマンティック」という言葉を知りました。

~デミロマンティック(Demiro-mantic)は、恋愛的な感情や関係性に関する指向の一つで、他者に恋愛感情を抱くためには深い信頼関係や強い絆を必要とする人を指します。この用語は「デミセクシュアル(Demisexual)」に関連しており、性的指向ではなく恋愛的指向を説明する概念です。恋愛感情を抱くための条件が特定の状況や関係性に依存する点が特徴的です~

との事で、私は思わず膝を打ちました。これはまさしく、かつての私や相談に来る女性達の事ではないかと。

ちなみに、デミロマンティックとデミセクシュアルの違いを説明しておくと、

  • デミロマンティック:恋愛感情(ロマンティックな感情)の発生条件に関する指向。
  • デミセクシュアル:性的感情(セクシュアルな感情)の発生条件に関する指向。

これらは別の概念ですが、同時に存在する場合もあり得るようで、例えば「デミロマンティックかつデミセクシュアルである人」みたいに語られるようです。恋愛感情と性的感情は切り離して捉えられている人もいるし、自覚が無い人もいるので今回はデミロマンティックのみにフォーカスして書きたいと思います。

●デミロマンティックの特徴とは?

  1. 深い絆が必須
    デミロマンティックな人々は、初対面や浅い関係では恋愛感情を抱きにくい傾向があり、単なる外見や表面的な会話だけではなく、深い信頼や感情的なつながりがあって初めて、恋愛的な感情が芽生えるという傾向がある。
  2. 恋愛感情の発生は限定的
    深い絆が形成された場合でも、必ずしも恋愛感情が生まれるとは限りませんが、その可能性が高くなる。恋愛感情の頻度や状況が一般的なパターンとは異なることがある。
  3. 友情と恋愛の境界が曖昧
    デミロマンティックな人にとって、深い友情と恋愛の境界が薄れることがあり、相手との絆を重視するあまり、どちらに分類すべきかわからない感覚を抱くこともある。
  4. 通常の恋愛パターンへの違和感
    周囲の人々が「一目惚れ」や「すぐに恋に落ちる」といった経験を語る場合、デミロマンティックな人はそれが自分に当てはまらないと感じることが多い。

この4つがデミロマンティックあるあるなのですが、私は4つとも思い当たる節がありすぎて今も赤べこ状態です。

なんでも名前を付ければいいというものでもありませんが、「私はデミロマンティックという指向を持っている」という傾向が解れば対策も解るというものです。

デミロマンティックさんの中には、あまりに惚れっぽくない自分を深堀し過ぎて、「深層心理で自分は男嫌いなのでは?」「男性社会を憎んでいるのでは?」などと他の悩みに発展させてしまう人もいるようで、カテゴライズされることによってご自身のセントラルドグマを無意味に掘り当てたり、捏造したりしないで済んだりもします。

●デミロマンティックさんの婚活・恋愛

前述した4つの特徴が当てはまる女性達に一番言いたいことは、ぶっちゃけ、

「無理するな!時を待て!」

なんですけれども、それでも少しでも早く結婚したい、恋愛したいという女性達には、以下の方法をお勧めします。

⓵仕事場で見つける。

②習い事やサークル、勉強会で見つける。

③自分が主催者になって毎月飲み会を開催し、独身が集まる場を作る。

④昔の友人や知人に連絡を取ってデートする。

です。その際に気を付けるのは、デミロマンティックさんは恋愛感情の前にお相手の人間性がとっても大切なので、「人としてどうよ?」みたいな人や「そもそも生理的に無理」な人は時間の無駄なのでお誘いしないように。

上記⓵~④まで全部やってみたけれど対象者がいない、上手くいかない、という女性達は、マチアプや結婚相談所で新規の出会いを探す必要がありますが、無理の無い範囲で以下のことを意識してみてください。

⓵接触頻度を上げる

お相手の都合もありますが、出来る限りめんどくさがらないで、会う回数やLineの交換頻度を多めに。

②同時体験のデートをする

ただ食事に行く、とか飲みに行く、のではなく、二人共初めてな事をデートでやってみる。例えば農業体験をしてみるとか、器を作ってみるとか、山登りしてみるとかなんでもいいのですが、通常のカップルが1年から3年経って経験するような事を初期のデートに組み込み、お相手の素が解るようなシチュエーションを作り出す。

③自己開示を早めにして相手にも自己開示を促す

デミロマンティックさんは基本的に「人と平等に接する」のは上手いのですが、「目の前のこの人は私にとって特別な人!」と思う(時に錯覚)のは下手くそです。なので、表面上のやり取りではない、他人には言えない告白を聞いたりすると「この人は特別なお相手かもしれない」と脳がバグる(恋をする)ときがあります。ただそれには、自分自身が開示しなければならないので、お相手にダメージが少ない、良き塩梅の秘密や「人には言えなかった事」を用意しておきましょう。

●デミロマンティックだからこそハンターであるべし

若い頃は自分のデミロマっぷりが嫌で、あんまりよく知らないけど好意を寄せてくれた人と付き合ってみたりしましたが「やっぱり好きになれん!」と2か月でお別れ、なんて失礼な事もしました。

結局ちゃんとお付き合いできたのは、初見から2年一緒に仕事をした人や、同じ勉強会で5年間共に学んだ人や、7年間飲み友達だった人、みたいな人達で、お付き合いそのものも長かったし、彼らとは今でも連絡が取りあえるぐらいの間柄です。ベースは「人間的に好き」なので。

ただ、私の人生でたった一人だけ例外がいます。

それは今の夫です。

出会った時の私が泥酔状態だった(脳がバグってた)こと、私の子供(当時シングルマザーでした)がその場で懐いたこと、見た目や雰囲気がめちゃくちゃタイプだったこと、友人にアドバイスされてた仕事(組織人じゃなくフリーでダンサー)、家事が好きで家に居たい人(私は働きたい人)、収入が少なすぎて保険証を持っていないと聞いた事(脳が更にバグる)、今はフリーで彼女はいないとの事で、回転しない右脳と左脳がせめぎ合って出した結果は、「運命なの??」でした。本当に馬鹿丸出しですが、自分から「この人いいかも?」と初見で思うなんて奇跡だったもので、私は自分から彼の連絡先を聞き、「今度デートしましょう!」と誘いました。その後結婚し、18年も共に暮らしているのですからあながち間違えでは無かったのだろうなと思います。

そんな例もありますので、「腰の重い事岩の如し」なデミロマさんたちに置かれましては、「見つけた!」と思った時だけは、千載一遇のチャンス。いつもの受け身をかなぐり捨て、ハンターとなって対象者を確保されることを心よりお勧めいたします。

また、「我こそはデミロマ」とお困りの方はお気軽にご相談くださいね。同胞として応援していますよ。

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この記事を書いた人

リントス株式会社代表取締役。25歳で人材コンサルティング会社ジョヤンテを設立。女性のエンパワーメントに力を入れた事業を運営。2016年には共働き志向の男女向け婚活サービス「キャリ婚」を創設。現在はベランダ株式会社取締役、株式会社ninoyaの取締役、株式会社インプレスマネージの社外取締役を兼任。婚活予備校「魔女のサバト」代表。著書『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』『愛は技術』『結婚したい女子のためのハンティング・レッスン」など。

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