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「光る君へ」へ学んだ自分を癒し、自己肯定感を育む生き方

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婚活をしていると、これまでの人生で出会ったことのないような信じられない言動をする男性の数々に遭遇し、落ち込むことが多々あるのではないでしょうか。

30代で酷い失恋をし、長らくの傷心期間を経て40代からマッチングアプリを始めた私は、

ドタキャン男、いきなりおうちデートに誘ってくる男、過去の恋愛を根掘り葉掘り聞いてきた挙句にブロックしてきた男、など、数々の失礼な言動をとってくる男性に出会ってきましたが、年を取っている引け目のようなものもあって、

「自分はもはやこのような男性にしか縁がない、女性として価値がない人間なのか」

と“自責”にして、ただただ自己肯定感が下がり続ける日々を過ごしていました。

今でも彼氏はできていないので、素敵なパートナーに巡り合うためには、まだまだ勉強中の身なのですが、“自責”にすることからは卒業できて、楽しく婚活をしています。

そんな私の、私なりの乗り越え方が、つい真正面から受け止めて落ち込んでしまう、頑張り屋で「婚活疲れ」に陥ってしまう女性の皆さまへ、何かのヒントになれば幸いです。

「書くこと」で癒す

ある時、大河ドラマ「光る君へ」を観ていて、ある台詞にはっとさせられました。

「書くことで己の悲しみを救い、妾の痛みを癒したのでございます」

摂政、関白、太政大臣を務めた藤原兼家の妾であった藤原道綱母が、兼家との結婚生活を回想した「蜻蛉日記」を書くに至った動機として語った言葉でした。

丁度その頃、常連としてお世話になっている書店の企画で、「他者が決める相対的な美しさではなく、自分自身が決めるような美しさを手に入れる」講座を受講しており、課題の一つであるジャーナリング(日々の記録を付けること)で、「マッチングアプリで出会った残念な男たち」を面白おかしく投稿していたのですが、参加者の女性から「視点が独特で面白い」と好評だっただけでなく、男性の店主さんにも「エンタメとして面白い!」と面白がっていただく人気企画(?)に成長していました。

また、仕事で広報の業務をしていたこともあり、同書店でライティング講座の受講も開始したところでした。

私も道綱母のように、書くことで傷ついた心を癒し、あわよくば他人様に楽しんでいただけるようなネタとして昇華できないだろうか。

もしかしたら自分にはその才能があるのではないか。

「源氏物語」のような、男女関係におけるさまざまな人間模様を「枕草子」のように軽妙に、第三者的に観察する目線で振り返ってみたらどうだろう。

これが私らしい自分の癒し方ではないかと、おこがましくも筆を執ったのです。

その記事がこちらです。

(ペンネームでの執筆です)

現代語版と合わせて、「枕草子」の「すさまじきもの」にインスピレーションを受けて、古語でタイトルを付けることを思いついたのですが、「この男性にはどんな表題を付けようかな」と思案していると、まるで他人の物語のように見えてきて、不思議と悲しみは和らいでいったのです。

共感を呼ぶのは同じような境遇にある女性たちかな、男性には顰蹙を買ってしまうかな、

と思い込んでいたのですが、SNSでシェアしたところ、男性/女性、未婚/既婚問わず、幅広い属性の方から「面白い!」と反響がありました。また、プロのライターや作家も参加しているアクセスランキングで光栄にも第2位を獲得することができました。

「文才もあるなんてすごい!」

「あなたにはもっと相応しい人がいる」

「続きが気になるけれど、勿論、こんなデートに一日でも早く終止符が打たれることも祈ってる!」

などとたくさんの励ましをいただきました。

以降、たとえ散々な目に遭ったとしても、「この人にはどんなタイトルを付けようかな」と、目の前の男性がただのネタにしか見えなくなってきたのです(笑)

のめり込むあまりに、改めて「源氏物語」と「枕草子」を買ってしまいました(笑)。

太古の昔から、人が揺れ動く感情を発散する手段は「書くこと」であったのかと思いを馳せると、ロマンすら感じます。

もはや何のための婚活なのか、かもしれませんが(笑)、結果的に良い方に出会えたらそれはそれで儲けものです。

心理学的にも、思考と感情を「書くこと」は心身健康の増進に繋がる効果があります

自分を“客観視”できるようになることで、“自責”から卒業でき、前向きに生きていけるようになることは科学的にも実証されているのです。

学生時代に文学部で心理学を専攻し、学部の講義ではさまざまな文学作品に触れて、卒業論文では筆記療法の研究に取り組んでいた私にとっては、最良の“癒し術”でした。

しかしながらつい最近まで実践することを忘れていたのですが、思い出させてくれたのが「光る君へ」のエピソードでした。

「話すこと」で癒す

ここに至るまでは一足飛びで来たわけではなく、同じような境遇にある女性の皆さまたちからの励ましや、信頼できる魔女たちの伴走がありました。

婚活予備校「魔女のサバト」では、日々、女性会員の皆さまがオンライン上で近況報告をシェアし、励まし合っている素敵なコミュニティがあります。

ここには、驚くほどたくさんの、自立していて聡明で経済力もあり、容姿端麗な超絶ハイスペックな独身女性の皆さまがいらっしゃるのですが、世の中とは何と不公平なものかと複雑な気持ちになります。。

(一人でも生きていける女性が陥りがちな、負のスパイラルなのかもしれませんが)

マッチングアプリを始めて間もない頃、冒頭に書いたような失礼な言動の男性たちに深く傷つき、

「自分はこのような男性にしかご縁のない、価値のない人間なのか」

と愚痴をこぼす投稿したのですが、

「そんなことは決してないです!」

「相手にする必要ナシ!」

などと、素敵なサバト生の皆さまから即座にたくさんの励ましをいただき、とても救われました。

ここで出会った女性会員の皆さまとは、日常的にメッセージのやり取りをしたり、リアルでも会ってお茶をしたりと、励まし合っている大切な存在です。

また、「魔女のサバト」では、魔女たちによる個別カウンセリングを受けることもできるのですが、そこで改めて自分が大切にしたい価値観を言語化するサポートもしていただいています

そこに当てはまらない男性は“自分にとっては”不要な方なので(笑)、いちいち傷つく必要などないのです

婚活のようなプライベートな話題を第三者に伝えることは勇気がいることだと思います。ですが、信頼できるコミュニティでシェアしたり、匿名で大多数にシェアしたりことで、意見をいただくことは、自分を“客観視”できるようになる一助となりますし、いきなり第三者に伝えることはハードルが高いと感じる際は、まずは自分だけが見るメモにしてみることだけでも、悶々と悩み続けるよりも科学的に前向きな効果が得られます。

“自責”から卒業して、自己肯定感を育んでいくために、自分にあった癒し方で、悩める女性の皆さまが幸せな人生を歩めますように。

(この記事は、働く女性のための婚活予備校『魔女のサバト』の参加者による寄稿文です)

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この記事を書いた人

1991年、株式会社リクルートに入社。新人MVP賞を受賞。94年、株式会社キャリアデザインセンターに転職し、広告営業で同社初の売上1億円を達成。2001年、日本初の総合職女性向けキャリア転職マガジン「ワーキングウーマンtype(現Woman type)」を創刊、編集長に就任。2005年に独立し、株式会社はぴきゃりを設立。婚活予備校「魔女のサバト」代表。著書に『ハッピーキャリアのつくりかた』(ダイヤモンド社)、『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)など多数。