結婚。その二文字が目に入るたびに、重苦しく、暗い気持ちになる。
幸せそうな既婚者を見るたびに、まるで届かない幸せを見せつけられているようで、胸が苦しくなる。
「結婚したい? それなら婚活すればいいじゃん」
そんな言葉も私には意味がない。だって私には持病があるから。大きなハンディキャップを抱えている私には、結婚なんて無理。婚活なんてしても無駄……。
そうやって、幸せをあきらめようとしているあなたに。この記事をぜひ読んでほしいと思います。
持病があるから、結婚は無理。いいえ、そんなことはありません!
「持病を抱えている私に、結婚はできるのだろうか?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
持病という言葉には、しばしば不安や制限がつきまとうからです。
しかし、持病があるからといって、結婚の夢を諦める必要はありません。実際、多くの持病を抱えている方々が幸せな結婚生活を送っています。重要なのは、自分自身と持病という現実を受け入れ、適切な準備と対応をすることです。
この記事では、持病を抱えながらも結婚を目指す方々に向けて、婚活から結婚生活までのガイドを提供します。
持病を抱えているという特有の課題にどのように向き合い、乗り越えていけばよいのか。
持病があることをパートナーにどのように伝えればよいのか。
結婚生活ではどのような点に配慮する必要があるのか。
具体的なアドバイスを交えてご紹介します。
持病があるということは、決して結婚への道を閉ざすものではありません。
このガイドが、あなたやあなたの大切な人が、結婚という幸せな未来を築くための一助となれば幸いです。
持病を抱えているあなたが、婚活と結婚で直面する課題
持病を抱えていることは、結婚を考える上でいくつかの独特な課題を生み出します。これらの課題は、単に物理的な健康問題に留まらず、心理的な負担や社会的な偏見、そして将来のパートナーへの影響といった多面的な問題を含んでいます。
不安と自己卑下
持病を抱えている人々はしばしば、自分の健康状態が将来のパートナーや家族に負担をかけるのではないかという不安を抱えがちです。こうした不安は、自己肯定感の低下や自分を過小評価することにも繋がりやすいです。
持病のある私は、きっと素敵な相手と結婚できない……。
そう思ってしまって、婚活に消極的になってしまっていませんか?
また、持病を相手に打ち明けることが怖いと悩んでいる方も多いでしょう。
最初は持病のことを隠してお付き合いを始めればいいけれど、結婚を考えるとなると、必ずどこかのタイミングで打ち明けなければなりません。そのときに相手に受け入れてもらえなかったら。拒絶されて別れることになってしまったら。その不安や恐怖から、恋愛や婚活に一歩踏み出せない。持病を抱える方には、そういった切実な悩みがあります。
社会的な偏見と無理解
残念ながら、持病を抱えることに対する社会的な偏見はまだ存在します。
正直に言ってしまうと、持病があると婚活市場では不利になりやすいです。このハンディキャップの辛さや孤独を、なかなか周囲と分かち合えないことが、持病を抱えている方の苦しみに拍車をかけていると思います。
周りの友人たちも婚活をしているけど、みんな健康体。私と同じ悩みを抱えている人、周りにいないや……。
自分の苦しみを理解してもらえない、共有できない。そう思って、絶望感を味わいながら婚活をしている方もいるかもしれません。これがさらなる心理的負担となり、精神的に追い込まれてしまうこともあります。
パートナーの理解と協力を得られるか
念願叶って結婚まで辿り着けたとしても、それですべての問題が解決されるわけではありません。持病による課題と向き合うことは結婚後も続きます。
持病によっては、生活スタイルに工夫が必要なこともあるでしょう。そのときにパートナーの理解を得られて、うまくお互いの生活スタイルをすり合わせられるのか、といった課題があります。
また、持病を抱えていることが、妊娠や出産に影響を及ぼすこともあります。もし、妊娠や出産に差し障りがあるのであれば、しっかりとパートナーと話し合い、お互いが納得のいく結論を出さなくてはなりません。
私と結婚したら、相手は私のために犠牲を払わなくちゃいけなくなるよね……。
そう考えると、とても結婚が憂鬱になる……。いっそ独りの方が気楽かもしれない。そんな風に思って、本当は恋愛や結婚に興味があるのに諦めてしまっている方もいらっしゃるでしょう。
持病があっても大丈夫! 幸せな結婚を叶えるための婚活アドバイス
前章で紹介したような課題を乗り越えるために、どのような点に気を付けて婚活をしていけば良いのでしょうか?
ポイントとして、次の3つが挙げられます。
- 自己肯定感を高く保つ
- 相談できる人を持つ
- 持病を打ち明ける勇気を持つ
それでは順番に見ていきましょう。
自己肯定感を高く保つ
この記事を読んでいる方は、持病を抱えていることに対してネガティブな思いが強いからこそ、婚活に思い悩んでいることと思います。持病があることを過剰にハンディキャップとして捉え、「私なんて」と心の中で呟くことが癖になっている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、その思い込みは自分を自分で不幸にする呪いのようなものです。持病があることイコールあなたの魅力が減るわけではないのです!
認めてあげてください。持病を抱えながらも結婚という幸せを諦めず、頑張っている自分自身を。
あなたは自分が思っている以上に、強くて魅力的な女性です。
婚活や結婚において、持病を抱えていることによって生まれる困難はたしかにあります。しかし、その事実を冷静に見つめて対処法を練るだけで良いのです。持病があることと自分の価値をつなげて考える必要はないということを、覚えておきましょう。
相談できる人を持つ
婚活について悩んだ時に、ひとりで抱え込んで追い詰められないように、相談できる人を持っておくと安心です。
とはいえ、持病を抱えていることで生まれる婚活の悩みは、なかなか理解されにくいもの。相手を選ばずに相談してしまうと、心無い言葉をかけられることもあります。持病についてある程度理解している人や、専門家に相談することがおすすめです。
相談をしてみて違和感や不快感を覚えたら、その人に相談することをやめても構わないのです。あなたの感覚や心の声は、あなたの正解です。たとえ婚活専門のカウンセラーでも、相性があります。自分に合わないと思ったら、他の人を探してみるという選択肢も忘れないでください。
持病を打ち明ける勇気を持つ
持病があることを言いたくない。打ち明けるのが怖い。そんな思いに悩みながら婚活に励んでいる方は多くいます。
いっそ打ち明けないまま、隠し通そうかな……
持病をカミングアウトすることで相手から別れを告げられることを恐れるあまり、そう考える人いるかもしれません。
しかし、たとえ持病を隠したまま成婚に至ったとしても、一生隠し通すことは不可能です。
そしてもし持病を抱えていることが結婚後にバレてしまったとき。それがそのまま結婚生活の破綻につながるかもしれません。離婚や慰謝料をめぐる争いにまで発展する可能性まで考えると、「自分からは打ち明けず、バレるときまで隠し通す」という選択肢はおすすめできません。
幸せな結婚を実現するためには、いつかは必ず持病を打ち明けて相手の理解を得る必要があります。
結婚を考える際、持病をパートナーに伝えるベストなタイミング
結婚を考える際、持病を抱えていることをパートナーにいつ伝えるべきか。これは非常にデリケートな問題です。
持病を打ち明けるタイミングに、正解はありませんが、考えられるタイミングとして次の4つが挙げられます。
- あらかじめプロフィールに持病があることを明記する
- メッセージを交わす段階で触れる
- 初回~2回目のデートで打ち明ける
- 結婚を視野に入れ始めたときに打ち明ける
それでは順番に見ていきましょう。
あらかじめプロフィールに持病があることを明記する
最初から持病があることをオープンにして、受け入れてくれる人と恋愛がしたい! という方は、マッチングアプリや結婚相談所のプロフィール欄に持病のことを明記すると良いでしょう。
カミングアウトに対する不安を持つことなく、理解のある相手だけに絞って恋愛をすることができます。
ただ、不特定多数の人に持病を抱えていると知られてしまうため、親しい人のみに打ち明けたい方には向いていません。また、中にはプロフィールをきちんと読まない人もいるので、注意が必要です。
メッセージを交わす段階で触れる
マッチしてメッセージを交わし、少しずつ人柄がわかってきた段階で持病を打ち明けるという方法もあります。
直接話して伝えるのは緊張する、気が重い、という人には、会う前にメッセージの段階で伝えることがおすすめです。
持病を伝えた上で会いたいと言ってくれる相手ならば、安心して会うことができますね!
初回~2回目のデートで打ち明ける
早めに伝えた方が良いとは思うけど、面と向かって伝えたい。相手の反応を見ながら打ち明ける方が安心できる。そう思う方は、初回あるいは2回目のデートの際にカミングアウトすることをおすすめします。
初回に打ち明ければ、正直で誠実な人という印象を持ってもらえるでしょう。しかし、出会ってすぐに持病を明かすと、持病にばかり注目されて他の部分を見てもらえず、魅力が伝わらなくて交際に至らなかった……ということになる可能性もあります。
持病というフィルターを通さず、自分という人間を知ってもらいたい!
そう思う方は、初回では人柄を知ってもらうことに徹して、2回目のデートに至ったら持病を打ち明けると良いでしょう。ただ、「初回で打ち明けてほしかった……」と思われる可能性もあるので、注意が必要です。
結婚を視野に入れ始めたときに打ち明ける
ある程度交際が進み、そろそろ結婚……となってきた頃合いに打ち明ける、という手段があります。
持病について軽々しく人に話したくない。個人情報だから、不用意に打ち明けるのは嫌だ。そういう方は、結婚を考えるくらい仲が深まってからカミングアウトするのもアリです。
また、持病があることを交際がある程度進むまで伏せておくことで、婚活を有利に進めることもできます。
しかし、打ち明けたときに信頼関係にヒビが入り、お別れになることもあるので覚悟が必要です。
忘れないでほしいのは、カミングアウトは遅くなればなるほど、関係破綻した場合のダメージが大きくなることです。相手を傷つけてしまう可能性が高まるからです。
カミングアウトのタイミングを考えるときは、そのダメージを受け止める覚悟があるかどうか、自分自身に問いかけてみてください。
持病に負けずに、幸せな結婚を実現しよう!
本記事では、持病を抱える人々が結婚を望む際に直面する課題について掘り下げ、婚活に取り組む際のポイントについて見てきました。
持病を抱えていることで自分に自信を持てず、婚活に対して前向きに取り組めない方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。自分の持病が将来のパートナーや家族に負担をかけるのではないかという不安に苛まれることもあるかと思います。また、持病を打ち明けることへの恐れも、恋愛や婚活への積極性を阻害する大きな要因です。
これらの課題に対処するためのアドバイスとして、自己肯定感を高く保つこと、信頼できる人に相談すること、持病を打ち明ける勇気を持つことが挙げられます。持病を抱えていることと自分の価値を切り離し、自己卑下をやめることが重要です。また、相談できる人がいることで、孤独や不安を軽減し、建設的な意見を得ることができます。
持病を隠し通すことは不可能である以上、バレることを待つよりも自分から打ち明けましょう。タイミングについては正解はないため、自分が打ち明けたいと思う時がベストです。カミングアウトが遅れるとその分、関係が壊れたときのショックが大きくなることだけは忘れないでくださいね。
持病を抱えていることで生まれる婚活や結婚における課題は、避けては通れないものですが、乗り越えて幸せな結婚を叶えることは可能です。
ぜひ前向きに婚活に取り組み、素敵なパートナーを見つけてくださいね!