こんにちは、トイアンナです。
「35歳以上の女性が結婚するのは、若い時より大変だ」という話があります。これを否定しても仕方がありません。25歳と35歳がいて、全く同じ外見と条件が並んでいたら、25歳の方がモテます。
特に「恋愛ではなく」婚活の場面においては、若い方が有利です。というのも、婚活では相手にお会いする前にスペックがずらっと表になっているわけで「だったら若い方で……」と相手を選ぶ男性が多いからです。これは、女性がずらっと候補を見て「だったら年収が高い方で……」と男性を選ぶのと同じことです。
それで、年齢の話をしているとたまに「ここまで女性の年齢を気にするのは日本だけ」といった話が出てきます。それで、実際どうなのか調べてみました。
基本的には先進国でも男性より若い女性が結婚する
さっそくですが、こちらがOECD諸国の初婚時の年齢を表したグラフです。

スカイブルーが男性、紺色が女性ですね。こうして見ると、どの国でも例外なく「女性の初婚の方が早い」とわかります。つまり、海外でも夫婦は男性が年上のケースが多いということです。
スウェーデンでは男性の初婚が37歳とかなり遅めですが、女性は34.8歳。つまり、女性が「35歳以上で初婚になる」のはどの国でもレアケースだとわかります。(海外といっても児童婚があるような国を調査対象にしても意味がないので、今回はOECD諸国で話します)
しかも、スウェーデンはSambo(サンボ)と呼ばれる法的に認められた同棲関係があり、多くのスウェーデン人カップルがこの制度を利用しています。上位に入っているスペインやフランスも同じで、法的に認められた同棲システムがあります。つまり、初婚が遅い国でも、人生の伴侶に巡り合う時期は、もっと早いわけです。
なんだか身も蓋もないのですが、国際結婚を目指したとしても、35歳オーバーの女性が楽になるというケースは珍しいといえます。
海外では法律婚や出産へのプレッシャーが少ない

では、海外では結婚へのプレッシャーが少ないといえるのでしょうか。
いわゆる「法律婚」へのプレッシャーは限定的です。先程の同棲システムがある国は特にそうです。しかし、どこかへ出かけるときはカップルで過ごすべし……という、カップル文化はかなり強いです。
たとえば、私がかつて住んでいたイギリスで「ひとりごはん」はかなりしづらいです。友人かカップルでお店は行くもの、という文化があるからです。
会社のパーティに伴侶が必要だったり、学校の卒業パーティにパートナーが必要だったりと「相手がいるべき」という圧は、日本より大きいとすらいえるかもしれません。むしろ、日本は「おひとりさま」も生きていていいんだ! という、驚きをもって海外メディアに取り上げられることがあるくらいです。
しかし、海外と日本で圧倒的に異なるのは「いい年になったら、法律婚をすべき」というプレッシャーの有無です。日本では同棲が「結婚の前段階」と認識されています。また、同棲をすることに反対する親御さんもいらっしゃいます。つまり、日本における同棲とは「イレギュラー」な存在です。
子供がいなくていいなら、国際恋愛の方が楽しいはず

また、日本でも事実婚を選択するカップルが増えてきましたが、それでも既婚者全体の約2%にすぎません。「結婚したいね」「でも、事実婚がいいな」となるカップルは、まだ少数派です。そして、法律婚は特に、子供を産むこととセットになっています。
2015年の調査ですが、子供を持たない夫婦はわずか2割。夫婦のほとんどは子供を育てています。さらにこのなかには、「子供が欲しかったけれども、産むことができなかった」夫婦も含まれます。それを踏まえると、日本人は「いい年になったら法律婚をすべき・法律婚をしたら、子供を産むべき」という圧が強い文化だと言えます。
つまり「パートナーがほしいけれども、子供はいなくていい」人にとっては、国際結婚、特に欧米での結婚が楽といえるかもしれません。
国際結婚に向いている女性・向いていない女性

ここからは、国際結婚に向いている女性の話をしましょう。ここまでをまとめると、「子供がいなくてもいいから、パートナーがほしい方で、かつ法律婚にこだわりがない方」は、国際結婚に向いていると言えます。法律婚にこだわらないので、国際結婚というよりも、国際パートナーシップと言うのが近いでしょうか。
逆に「日本の男性は遅れている! 海外では若い女性より成熟した女性が選ばれるもの!」なんて誤解をしている女性は、国際結婚においても苦痛を味わいやすいかもしれません。そのあたりは日本で海外の方とデートをしてみて、実態を知ってから判断しても遅くないとは思います。
日本にいながら国際結婚、あるいは国際パートナーシップを目指すなら、まずはPairsで海外圏の方を探してみるのがいいでしょう。日本で有名なマッチングアプリを使っている海外男性には日本語話者が多く、語学が苦手な方にもとっつきやすいと言えます。
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