婚活相談を受けていると意外に多いのが、「婚活で会う人を元カレと比べてしまって物足りない」「会社で気になっている人がいるので婚活に身が入らない」という二大執着案件です。
これがどうして執着案件かと言えば、元カレとの復縁も、気になる彼へのアプローチも無理、というのが大前提だからです。
「元カレに連絡してみます!」「気になる人に彼女いるか聞いてきます!」という場合は問題ないのですが、関係性的に無理、気になる人が既婚者、などは、ほぼ彼らの亡霊に振り回されてしまっている状態。そのせいで幸せ方面に歩いていけないなんて執着以外の何物でもないでしょう。
私は常々、婚活女性にとって一番いい男とは、
「今すぐにでも結婚したいと思っている男」
だと言っております。どんなにぴったりな相性でも、どんなに素敵な人でも、
「結婚したいというタイミングが合わない」
これだけで、婚活女性達にとって「いい男」とは言えないのです。
だから、多くの既婚者は、「一番好きな人と結婚したというより、タイミングが合ったから」と言いつつ幸せそうなのです。(不幸そうな既婚者もいますけど)
結局、手に入らないものを基準にしてしまうと、新しい出会いにピンとこないものです。
一目ぼれが多いタイプの人は未だしも、大抵の女性はよく知っている人やバックグラウンドに安心できる人の方に打ち解けやすかったりもします。
なので、本気で婚活したい、幸せになりたいというのであれば、ある意味「婚活に邪魔」なその元カレやら、気になる人やらの面影は除霊する必要があります。
今回はその執着を断ち切る方法をご紹介したいと思います。
●執着を断ち切る方法
⓵元カレや気になる人を神格化しない
良かったと思うものや、ずっと良いなと思っていたものなのに今自分の手元にない。
手に入れられるぐらい傍にいたのに、手に入れられるほどそばにいるのに手に入らない。
そのような状態のときに誰しもしがちなのが対象の神格化です。
必要以上に良いものに見えてしまうというか、素敵に見えてしまうというか。
これが、絶対に手に入らないアイドルとか海外セレブが対象だったら執着は生まれないんですよね。
あくまでも「手に入ったかもしれない」が相手を必要以上に神格化してしまいます。
よって、他の人(婚活で出会う新規の男性)がどれもダメに見えてしまう。
元カレのダメだった部分、安心させてくれなかった過去、気になる人の良くないところなどに一度フォーカスしてみて、先ずは人間に引きずり下ろしましょう。
そして、何故無理だったのかを分析して冷静になる事が大切です。
②断捨離をする
元カレや気になる人の亡霊を飼っている人は、「心の空きメモリ―」が無い人になります。
空きが無ければ新規の人は入れません。
そこを意識して先ずは「空き」を作る。
それが無理ならば、物理的な「断捨離」をお勧めします。
とにかく古いもの、要らないもの、過去のものを捨てる。自分のパーソナルスペースや生活スペースに空きを作る事によって、日常生活を心機一転気分にさせる事によって執着を取り除く方法をお勧めいたします。
③「べき論」を捨てる
「元カレじゃなきゃダメ」「やっぱりあの人の方がいい」
に帰結して婚活が上手く行かない人の大きな特徴として、「彼氏とは〇〇であるべき」「こういう時は〇〇すべき」という「べき論」に囚われている人が多いです。それはある意味、自分で自分に呪いをかけているようなもの。必要以上に対象者を狭めてしまう行為です。
「こういう人と結婚したい」
という条件や価値観を持っているのは大切ですが、誰が決めたか解らないような「べき論」で自分の未来をしばるような思考パターンを捨ててみましょう。
④多様な価値観に触れてみる
筆者はいわゆる「婚活の方法」を教えている立場ですが、生徒達を見ていると色々な成功事例があり、「婚活セオリーとは多種多様である」という事を彼女達から常に教わっています。
そして、その女性達の数だけ幸せの形があるという事も私は生徒達から教わった気が致します。
自分や自分の周囲の女性達、その価値観だけで「幸せな結婚ってこういうもの」を決めてしまうのは狭すぎて危険です。
自分のグループで評価されないような男性はいつの間にか目に入らなくなったり、「大学の同級生達に恥ずかしくない男性」という他人軸でのお相手探しに走りがちだからです。そりゃあ、他人軸で探しだした男性と何人会ってもピンときやしません。
自分が生きてきた範囲内での価値観だけじゃなく、様々な背景を持つ女性達の「婚活価値観」をも知り、
「本当の自分軸」
を探していくのが婚活の肝なのだと私は思います。
過去の亡霊や自分のお相手じゃない人に執着せず、自分だけの「たった一人の素敵な人」に出会っていただきたいと願ってやみません。
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