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頑張ってきたアネフォーバリキャリ女性は、競争意識を手放してみると、婚活も仕事もうまくいく【金沢悦子×おおしまりえ②】

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婚活予備校「魔女のサバト」の白魔女・金沢悦子さんと恋愛ジャーナリスト・おおしまりえさんに、40代・50代の女性の婚活について対談していただきました。全3回。

※対談は2024年4月に行われました。

目次

パートナーシップのコツは、争うのではなく「合わせ続ける」こと

金沢:では、著名人の結婚で失敗例として参考にできるようなものはありますか?

おおしま:まず1人目が佐藤仁美さん。40歳で5歳年下の細貝圭さんとご結婚されましたが、43歳で離婚されました。典型的な40代の強め女子の結婚、離婚だったと思っています。もう1人は、参考になるかは微妙ですが、華原朋美さんですね。

金沢:佐藤仁美さん、どんなところが反面教師になるとお考えですか?

おおしま:結婚後も自分のペースや価値観を曲げなかった点ですね。ネットの情報になっちゃうんですけど、お互いが自分の仕事を優先するあまり、生活のすれ違いが続き、価値観の違いが大きくなって離婚に至ったようです。
40代でなくても付き合ったり結婚した後に自分とやっぱり合わないからもう別れるみたいなことって多いと思うんですが、大事なことはスタートの段階で相手と合っているかというより、合わせ続けられる相手かということの方が大事だと思っています。

金沢:名言出ましたね!

おおしま:それと、これはあくまで私の推測ですが、男性側はちょっと佐藤さんよりキャリアが短いところがあるので、もしかしたらパートナーシップで競争関係があったかもしれませんよね。主導権をどちらが握るか、どちらがより優れているのか、みたいな競争です。

金沢:男性って、自分の方が上でいたい、みたいな気持ちの強い人が若干多いのかなっていう気がします。

おおしま:確かに上でいたい雰囲気を出す男性は多いですが、そもそもは上下の概念ではなく、仕事をしている自分を尊重されたいという意識だと思います。
「ああした方がいい」「こうした方がいい」みたいなことを言うような関係性に女性からなっていくと、男性は自分を尊重されてないと感じて、上下の概念を持ち出してくるんじゃないかと。だから、最初から「自分の方が上だ!」みたいな偏った考えの男性はそんなに多くないと思うんですよ。

金沢:女性側の関わり方によって、主導権争いのスイッチが入ってしまうわけですね。

おおしま:それはつまり、女性の中にそういう主導権争いの価値観があるっていうことです。

金沢:自立を極めているキャリア女性には多いかもしれません。

おおしま:はい。でも、彼女たちは社会の中で自分を出して勝ってきたから、それ以外のやり方を知らないのでしょうね。

金沢:その意識が自分の中にあるということに、どうしたら気づいていけますかね。

おおしま:気づく前に行動を先に試しに変えていった方がいいと思っていて。例えば、相手に委ねるとか、相手を勝たせる……勝たせるって表現だと語弊があるかもしれませんが、相手を立てたり勝たせたりっていうことを先にやってみるとか。
やってみることで、そこで何か感じる気持ちがあると思うんですよね。モヤモヤしたら、それは自分の中に競争意識があるっていうことだし。
意外と相手を勝たせたり、立たせてみたら、自分には何も被害はないから、パートナーシップってこういう形もいいんだなという学びになるかもしれません。

金沢:なるほど。すごく大事なことですよね。

おおしま:心で先に気づければいいんですけど、無理だったら物理的な行動を変えて、そこから感じ取っていくやり方でも良いと思います。

金沢:椅子取りゲームをしなければいけないという思い込みがあるのかな。空いてる椅子にとにかく自分が座らなくちゃみたいな、その必要がないかもしれないのに。これまでの人生でそれをやってきたから結果は出てるんだけど、でも、そのやり方を40代、50代でも続けていくと仕事も結構きつくなる気がします。だから、恋愛や婚活を通して競争意識が和らぐと、仕事の面でもプラスなことがありそうだと思いました。20代、30代とは違って、頑張ってきた女性だからこそ手放しのようなものが必要なのかもしれません。
マッチングアプリで出会った男性とデートした後に、男性をこき下ろして評価するタイプの女性ってまあまあいるんですよね。今のお話は、そういう女性にも通じるところがある気がします。

おおしま:「魔女のサバト」では、ダメ出しするタイプの女性にどんなアドバイスをされるのですか?

金沢:最初は何もアドバイスしません。その段階でアドバイスしても、響かないからです。オンライン上のコミュニティなので、今日あったこととか、どんな男性と会ってどんな感じになってるか、どんなことに心が動いたか、みたいなのを自由に書き込めるんですよ。うまくいっているメンバーの書き込みで自分との違いに気づくこともありますし、月の講座やグループコーチングなどを通じて、自分が本当に幸せになれるパートナーシップ作りの筋力をつけていくイメージです。

暴走タイプの恋愛をしてしまう人は、心の奥底にある感情に向き合ってみて


おおしま:もう1人、参考になる方を挙げるとしたら華原朋美さんでしょうか。華原さんは47歳でご結婚されていますが、わずか9ヶ月でスピード離婚されています。この方のケースは、特に恋愛体質の女性にとって教訓になるんじゃないかと。恋愛体質の人って、盛り上がって突っ走って、短期的に燃え上がった挙句破局というパターンはありがちかと思います。

金沢:こういうケースって、対策すればなんとかなるんでしょうか。

おおしま:盛り上がって突っ走ってしまうのって、相手のことを純粋に好きというより恋に恋している状態が強いと思います。自分の恋愛パターンを冷静に見て、成熟する必要がありますね。

金沢:振り返りをする、ということですか?

おおしま:振り返りだったり、あとは自分の過去の傷を癒すところも必要です。暴走タイプの恋愛をする方は、愛されたい願望もすごく強いと思っています。 愛されたい願望の根底は親子関係のようなところに着地するので、そことゆっくり向き合い直すというのも、自分の成熟に必要かと思いますね。

金沢:短期間で盛り上がってバーストする恋愛を繰り返している自覚のある方は、自分のパターンに気づくことと、根底にある傷を直視することが大事ということでしょうか。

おおしま:傷と言うと、ご本人は抵抗あるかもしれないですけど、根底にあるものは大体寂しさだったり、親に受け入れてもらえない悲しみだったり……そういう純粋なネガティブ感情だったりするので、そこがある程度本当は整理できると良いと思います。

金沢:例えばどんな方法がおすすめですか?

おおしま:1人でやれることとしては、例えば、彼にこういう気持ちを満たしてもらいたいと想像してみて、その気持ちについてじっくりと観察することですね。それと、男性との間で何かあって、すごく悲しいとか傷ついたみたいな気持ちになった時に、その気持ち自体をじっくり観察したり味わう時間を取ることも重要です。
そうすると、彼から受けたダメージだけじゃなくて、何か変なものも乗っかっているよねっていうことに気づけることがあります。そうなると、もう感情の昇華が始まっていて、 だんだんフラットになっていきます。
少し一人で取り組むのはハードルがありますが、私は恋愛コーチングという個人セッションサービスもやっているので、そういった第三者のサポートを受けながら自分の気持ちと向き合うこともおすすめです。

今回の対談ゲスト おおしまりえ さんのプロフィール

恋愛ジャーナリスト・フリーライター・キャリアコンサルタント

「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。現在anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。
Twitter:@utena0518

今回の対談を主催した 魔女のサバト 金沢悦子のプロフィール

はぴきゃり代表取締役。

1991年株式会社リクルート入社。同年新人MVP賞を獲得・2年連続トップセールスを記録。転職後の2001年『ワーキングウーマンtype(現ウーマンtype)』編集長に就任。

その後、働く女性のキャリアをサポートする、株式会社はぴきゃりを創業。著書『ハッピーキャリアのつくりかた』など。男児の母。

▽新規メンバー募集中(募集期間:5/1~5/31)

対談シリーズ第3回の記事を読む>>>

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この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

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