私が主宰している婚活塾の生徒達や個人カウンセリングに訪れる女性達には結構共通点があって、⓵キャリア志向、もしくは責任のある仕事に就いている。②趣味や習い事がある。③一人暮らし。④長女(実家の問題を抱えている)。等々、
要は、めちゃくちゃ忙しい人達なのだ。
そんな彼女達の婚活相談に乗っていると必ず出てくるのが、
「気力、体力の限界です…」
という、かつて相撲界で一世を風靡した千代の富士(知ってる?)が引退した時のセリフ。
婚活したいのに、婚活に疲れてしまったというお悩みである。
〇婚活疲れは何故起きる?
新規の男性と何度デートを重ねても「なんか違う」と思ったり、ちょっといいなと思った男性からお断りされたり、ただでさえ忙しい日常を送ってる彼女達に疲労が溜まっていくのは当然だ。
なので私や他の講師達は、せっかくやる気出してバッターボックスに立った彼女達が、空振りしないでホームランを打てるように、打率確率を上げる為の指導をしている。
それでも、写真やプロフィール、テキストのやり取りだけで「私の結婚相手はこの人だ!」と解る霊能者レベルの女性は既に結婚しているか占いの館にでも勤めているに違いない。メールのやり取りでは気が合う感じだったのに、実際に会ってみたらイメージ、相性共に全くNGだった、みたいな事は婚活界隈に置いて日常茶飯事である。
だから、実際に会ってみる「初デート」というものが大切であり、難関でもあるのだが、この初デート及び2回目、3回目のデートというものが本当に疲れるものらしい。
そりゃそうだ。
そもそも知らない相手とご飯食べたり、お茶を飲んだりするのって誰だって疲れる。おまけに婚活なので相手に嫌われてはいけない訳で、ある意味仕事で「新規営業」するよりも「商品が自分」な分だけ、全方位で気を使わなければならず緊張もするだろう。
おまけに、営業ならビジネススタイルで行けば良いのでそんなに気を遣わなくて済むが、婚活スタイルは「男ウケ」とか「清楚で清潔」「肌映り」「女性らしく威圧感の無い服装やメイク」など、無駄に情報が溢れていて服も髪型もメイクも何が正解なのかがわからない。
貴重な休日にさんざん気を使い自分を整え、デート場所まで交通機関を使って行き、会ったその人が一方的にしゃべりまくる人だったり、一問一答でしか答えてくれなかったり、会話の内容もテンポも合わなかったり、そもそも写真と別人だったりしたら、きっと私だって帰り道に「ホッピー10杯一気のみ」レベルでやさぐれる。
そこでお勧めしたいのが、婚活相手とメールやり取り後「そろそろ会いませんか?」という段階になったら、初デートの前に「リモートデートを挟む」という方法。
〇リモートデートのすゝめ
コロナの頃「仕方なく」スタートしたリモート文化だが、今や仕事では当たり前に使っているし、当時はリモート飲み会なんてものが頻繁に開催されていた。
確かにリモートだけでは相手の全体像や質感は見えづらい。しかし、利点は7つ。
⓵お相手の最低限の表情やしゃべり方、声、コミュニケーションレベルが解る。
②リラックスできるのでお互いに気負わないで話すことができる。
③時間が大幅に短縮できる。
④お断りする際も、リアルでデートした相手より心理的に重荷が少ない。
⑤デート代、交通費など発生しないので経済的。
⑥ヤリモクの相手をふるいにかけられる。(ヤリモク男性はすぐに会えない女性を避けるので)
⑦今は海外や遠方にいるが、近い将来近くに住む人達や、自分が将来行きたい地域の人達も婚活対象になり、婚活対象地域が広がる。
まさに、忙しい婚活女性達にはうってつけの初動ではなかろうか?
〇リモートデートの猛者たち
婚活に限らず、遠距離カップルや忙しすぎるカップルは、このリモートデートをフル活用している。
同じ映画を見て感想を言い合ったり、水族館動画を見てデート気分を味わったり、同じ料理を食べておしゃべりしたり。リアルデートと同じように共通体験を通して相手の考えや価値観を知る事は可能だ。
私の娘も彼と遠距離恋愛を半年以上しているので、しょっちゅうLine動画でリモートデートをしている。彼が洋服を買いに行きながら「これとこれどっちがいいと思う?」と娘に聞いて、娘が「私は右の黒い方がいいな~」なんて言ってるのを傍らで聞いていると、ポケベルで彼と連絡を取り合っていた自分の娘時代が石器時代かと思う。そして、人体は進化していないが、テクノロジーは確実に進化しているのだから現代人はそれをフル活用して、自分の体や精神を良い状態に保ってほしいとも思う。
〇リモートデートで気を付ける事
とはいえ、リモートデートをリアルデートの前に挟む事でのデメリットもある。
リアルな対面じゃない分、リモートだと表情が硬くなる人は結構いて、そういう人はいつもより意識して表情豊かにすると吉。画面で自分を確認できるから、口角上がってるかチェックして!
また、ストレスが無いようにネット環境を整えておく必要も。
自宅の場合、リラックス空間のせいかお洒落に気を抜き過ぎたり、生活感を丸出しにし過ぎたり、リモートデートがあることをうっかり忘れたり、という事故も多々報告されているのでその辺りも気を付けてほしい。
〇ベストな状態で婚活すべし
仕事でも婚活でも、心身ともにベストな状態で臨めば自ずとパフォーマンスは上がる。
情報を取るのも、コミュニケーション取ってみるのも使えるものは全部駆使して、婚活という「たった一人の伴侶を見つける旅」を是非とも楽しんで欲しいと願っている。