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自己肯定感の低さと婚活の壁【川崎貴子✖︎ゐ①】

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婚活予備校「魔女のサバト」の黒魔女・川崎貴子さんとコミックエッセイ『自己肯定感が低いので人生リノベします』の著者・ゐさんに、「婚活を阻んでいるかもしれない“自己肯定感”との向き合い方」をテーマに対談していただきました。全3回。

※対談は、2024年10月に行いました

目次

婚活がうまくいく人と苦戦する人の差

川崎 ゐさんの漫画『自己肯定感が低いので人生リノベします〜「選ばれない女」の婚活奮闘記』(KADOKAWA刊)を読ませていただきました。主人公の美咲ちゃんの奮闘にサバト生(婚活予備校・魔女のサバトの受講生)の姿がつい被ってしまい、あっという間に読み切ってしまいました。

:そう言っていただけると、とても嬉しいです。

『自己肯定感が低いので人生リノベします 「選ばれない女」の婚活奮闘記』ゐ箸 KADOKAWA刊

川崎 (主人公の)美咲ちゃんではありませんが、素直で可愛いのに、お仕事もしっかりやっていて賢いのに、とても魅力的な女性なのに、どうして結婚につながらないの?って、心を痛めることがとても多いです。その一方で、そうでもない子がちゃっかり幸せを掴んでいたりする…。そんなシーンを目の当たりにするたびに、その差って一体なんだろう?と、考えてしまいます。婚活に限らずキャリアでも人間関係でも、頑張っているのになぜかうまくいかない背景を掘り下げていくと、自己肯定感が影響していとるのではないか、と感じることが少なくありません。ゐさんは、どういうきっかけで “自己肯定感の低い女性”を主人公に漫画を描こうと思ったのですか?

ゐ 自己肯定感が低い女性に焦点を当てたのは、私自身の体験や周囲の人々との会話の中で共感することが多かったことが大きかったからです。私の読者というか、フォロワーさんは20〜30代の独身女性が中心なのですが、みなさんどこか自信が持ててない印象があって。編集さんからお声がけいただき連載が決まった時、“恋愛や婚活で傷ついては、また頑張ろうと奮い立つ”を繰り返している女性たちに向けて描きたいと考えました。婚活って、自己肯定感が刺激されるというか、その影響が顕著に現れるシーンの一つだと思っています。実際、自己肯定感が低いと、自分にふさわしい相手を見つけることが難しくなるだけでなく、自分の価値を低く見積もってしまい、「なんでこんな目にあわなきゃいけないの?」というトラブルに陥りがちなところがあるなと感じたので。そんな流れで、主人公の美咲が誕生しました。

川崎 なるほど。だから美咲ちゃんに親近感を覚えたのかもしれません。「婚活あるある」じゃないですが、今時の婚活のリアルが描かれているなぁ〜と感心していたのですが、そういう背景があったからなんですね。ちなみに、自己肯定感がどんな場面で影響しているとお考えですか?

どうしてこうなるの? に自己肯定感が関係してる?

ゐ たとえば、サバト生のみなさんのようにお仕事もしっかりされていて、見た目も可愛らしい女性たちが、どういうわけか婚活で苦戦することがありますよね。彼女たちは、自分の価値を発揮する場を見つけるのに苦労しているのではないかと感じることがあります。また、自己肯定感が低いと、無意識に「自分は愛される価値がない」と思い込んでしまい、結果として選ぶ相手や行動が自分に合わない方向へ進んでしまうことが多いのではないかと。

『自己肯定感が低いので人生リノベします 「選ばれない女」の婚活奮闘記』ゐ箸 KADOKAWA刊

川崎 確かに仕事ではしっかりしているのに、こと婚活となるとチグハグな行動をしているケースは珍しくないですね。わかりやすい傾向の一つとしては、「なぜ、その男性(人)?って思うような“クセ強男子”を引き寄せてしまうとか。

 誇張でもなんでもなくて、本当にそんな男性(ひと)いるの?って、思わず耳を疑いたくなるようなエピソードが多いのに驚きます。例えば、割り勘絶対男とか、やたらと馴れ馴れしくボディタッチしてくる男とか…。自己肯定感が低いと、自分を大切にする基準が曖昧になりやすいので、その結果、相手の個性やクセの強さに気付いても、それを無視してしまったり、むしろ惹かれてしまったりすることがあるのではないかと考えています。

川崎 やみくもに婚活しちゃうと、“クセ強男子”に振り回されてしまい、痛い経験を2度、3度繰り返してしまうと、「私には、こんな人しかいないの?」「そもそも結婚なんて無理なのでは…」と、婚活へのモチベーションが著しく下がったり、落ち込んだりして、さらに自信喪失に陥ったりして。

 それで、男性自体が苦手になってしまう女性も少なくないと思います。結婚向きでない男性を引き寄せちゃう背景には、自分を肯定できない分、無意識に相手に依存してしまうのかもしれません。クセが強い男性って、とかく自己主張が強い傾向があるので、カリスマ性があるように映ってしまい、そうした部分に吸い寄せられてしまうのではないかと。

川崎 わかります! なので、サバトでは、「人生事業計画書」というワークを通して、自分がどんな結婚生活を送りたいのか、そのためにどんなお相手が良いのか、カリスマ性みたいな曖昧なものではなく、お相手選びの基準を明確にすることを大切にしています。

 きちんとサポートされているんですね。“クセ強男子”の被害に遭わないためにも曖昧になりがちな基準を明確にすることは有効だと思います。自分自身を受け入れることだと考えています。

川崎 基準といえば、恋愛と結婚に対する認識を明確にすることも大事だと思っています。次回は、その辺についてお話を伺いたいと思います。

『自己肯定感が低いので人生リノベします 「選ばれない女」の婚活奮闘記』ゐ箸 KADOKAWA刊

今回の対談ゲスト ゐさんのプロフィール

ゐさん
X(旧Twitter)やnoteで推し活シリーズ「ブチヲと麗奈」や美容、恋活、婚活などの漫画を配信。

人間関係のリアルを描いた作風が人気で、テレビやWEBサイトなど複数のメディアで紹介されている。

LINEマンガインディーズ大賞’22で「本当にあった裏バイト ~マッチングアプリのメッセージ代行~」が審査員特別賞を受賞。

今回の対談を主催した魔女のサバト・川崎貴子のプロフィール

リントス代表。25歳のときに、働く女性のための人材コンサルティング会社を設立。

以来、一貫して「働く女性の成功・成長・幸せをサポート」する仕事に携わり、人材紹介事業や教育事業、女性活躍支援コンサルティング事業などを展開。

現在は、リントス代表、ベランダ株式会社取締役。著書に『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』など。2児の母。

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この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

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