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結婚したいんじゃなくて、とにかく「幸せ」になりたいんでしょ?

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こんにちは、トイアンナです。
今日はさ、ちょっと立ち止まって考えてみましょうか。
「結婚したい」って口にするとき、本当に結婚そのものが欲しいのか、それとも別の何かを求めているのか。

目次

「結婚したい」の裏側にあるもの

「結婚したい理由は?」と聞くと返ってくる答えって、実はこんなものじゃないですか?

  • 世間体が良くなる
  • 親が安心する
  • みんなからちゃんとした大人に見られる
  • 寂しくなくなる
  • 経済的に楽になる
  • 子どもが欲しい

さあ、正直に言ってみてください。これらのうちいくつかに「そうそう!」と頷いてしまいましたか?
では問題です。これらの願いって、本当に「結婚」でしか叶わないものなのでしょうか?

私も昔は「30歳までに結婚しないと」と思っていました。正直、世間の目も気にしていました。
でも考えてみれば、「世間」って誰なんでしょう?
それは「あなたへ好き勝手に言ってくる他人」の集合体でしかないんです。

世間は、あなたが結婚すれば「子どもはまだ?」と言い出します。
一人目を産めば「二人目は?」、二人産めば「三人目は?」と、永遠に満足しない存在です。
しかも、あなたの人生に責任なんて一切取ってくれない。

私の友人が35歳で結婚しました。そのとき「やっと結婚できたんだね、よかったね」とか、
さらに、悪気なく「高齢出産は大変だから、すぐに不妊治療を始めないと」と言われ傷ついていました。
お祝いの席で「今、それいる?」という言葉を、雨あられと浴びていました。

そういう言葉を言ってくる相手を、大事にする必要ある?
世界で一番大事な存在である、あなたを傷つけるそいつを?

あなたも経験ありませんか?世間の期待に応えようとすればするほど、新たな期待が生まれる。
それなのに、あなたの心の傷や苦労には誰も責任を取らない。
そんな正体不明の「世間」のために、あなたの貴重な人生を費やす価値があるでしょうか?

親の本当の願いは「あなたの幸せ」のはず

結婚したい理由に出てくる「親が安心するから」というのも、よく聞く理由です。
確かに多くの親は子どもの結婚を喜びます。でも、考えてみてください。
親が本当に望んでいるのは、あなたが「結婚」することでしょうか?それとも「幸せに生きている」ことでしょうか?

私の友人は「親を安心させるため」に急いで結婚しましたが、相手はモラハラでした。
毎日ささいなことで何時間も怒鳴られ、生活費も負担してもらえず、2人分の生活費を負担しながら痩せ細っていく友達。

お母さんと仲良しだったその子は、インスタで母親とのツーショットをよくあげていました。
お母さんも、やせ細っていったんです。
そりゃそうです。成人しても一緒にずっといられるくらいの娘が、目の前でボロボロになっていくんだから。

不幸せな結婚は、あなただけでなく親も不幸にします。
逆に、未婚でも充実した日々を過ごし、時々笑顔で親に会いに行けば、それだけで多くの親は安心するものです。

それでも「きちんとした結婚」を強く求めてくる親がいるなら、
残念ですが、その親自身が「世間体」という幻想に囚われているだけかもしれません。

そんな場合、彼らもまた、あなたの人生に責任を持てない「他人」になってしまっているのです。
あなたの人生の主役はあなた自身であることを忘れないで、ください。

結婚という「契約」に魔法は起きない

結婚って、本質的には契約です。
法的な結婚とは「誰かと長いこと一緒に暮らすから、そのためにお金を分け合おうね」という契約に過ぎません。
周囲からの祝福があるのは確かです。
でも、結婚という契約自体には「幸せになる」という魔法の効果はついていないんですよ。

婚姻届を出したからといって、突然あなたの性格が変わるわけでもなければ、相手の欠点が消えるわけでもありません。
むしろ、結婚後に見える部分が増えるからこそ、驚きや失望も大きくなりがちです。

「結婚したら幸せになれる」と思うのは、まるで「高級車を買ったら人生が変わる」と考えるようなものです。
確かに一時的な高揚感はあるでしょう。でも、その後の日常をどう過ごすかが本当の問題です。

あなたの「幸せ」はどこにある?

ここまで読んで、「じゃあ結婚しなくていいの?」と思った方もいるかもしれません。
いいえ、そうではなくて
ここで書いている問題は、「結婚=幸せ」という方程式を無条件に信じてしまうことなんです。
あなたの幸せをあなたの力で言葉にしないまま、世間が勧める幸せの方程式を、そのまま進むことです。

  • 毎日誰かと会話できることが幸せ?
  • 経済的な安定が幸せ?
  • 子どもを育てることが幸せ?
  • 仕事に打ち込める環境が幸せ?
  • 好きな時に好きなことができる自由が幸せ?

質問の答えは人それぞれです。
そして重要なのは、これらの「幸せ」が本当に「結婚」という形でしか得られないのかを考えること。

例えば「毎日誰かと会話したい」なら、ルームシェアという選択肢もあります。
「経済的安定」なら、自分のキャリアアップの方が確実かもしれません。
「子どもが欲しい」というなら、今は様々な家族の形があります。

逆に、本当に結婚が最適な選択肢だとしても、「どんな結婚生活なら自分は幸せになれるのか」をしっかり考える必要があります。
価値観の合わない相手との結婚は、独身時代より不自由で不幸せかもしれないのです。

幸せになりたいなら、「幸せ」を言葉にするのだ

私が提案したいのは、「結婚して幸せになる」という順序ではなく、「幸せを感じる生活を作り、その延長線上に結婚があるかもしれない」という考え方です。

あなたは今、幸せですか?
今の生活に満足していますか?
それはどうしてですか? 言葉にできますか?

自分の価値観や、好きなことをはっきり言語化できていますか?

もし今の自分に満足していないなら、結婚後も大きくは変わらないでしょう。
むしろ、自分自身と向き合わないまま結婚すると、問題が複雑化するだけです。

婚活予備校「魔女のサバト」では、「自分の幸せの言語化」を、3つのYESというワークで明らかにしています。私はいま講師側の立場ですが、あれは人生でもっとも受講してよかった授業のひとつでした。
自分にとっての幸福が定義できれば、幸せに向けて何をすべきかがわかる。
もしよかったら、ちょっと覗いてみてください。

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この記事を書いた人

1987年生まれ。慶應義塾大学卒業後、外資メーカーで勤務してのち、独立。 婚活予備校「魔女のサバト」主催者のひとり。書籍『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門(イースト・プレス)』『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)など多数。

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