こんにちは、トイアンナです。
マッチングアプリで出会った男性と初デート。
その男性が、出会って早々に「いま仕事がすごく忙しくて。でも、あとちょっと頑張れば昇格しそうなんだ」
と、話したとします。
それを聞いた梨花さんは、こう思いました。
は? 最初のトークが自慢話かよ。自分のこと大好きってか? 最初くらい、相手について質問するものでしょ。こっちがしっかりメイクしておしゃれして片道1時間かけて休日潰してる意味、わかってんの?
一方、全く同じ話を聞いた優里さんは、こう思いました。
仕事頑張っててすごいなあ。こんなふうに「俺、仕事頑張ってるんだ」って語ってくれてるってことは、自分を魅力的に見せようと頑張ってくれてるんだ。かわいい♡
優里さんは出会って3人目の男性と結婚しました。梨花さんは婚活を8年続けています。
男性は同じ発言をしているだけなのに、女性の感性でここまで婚期は変わってしまうんです!!!
女性の婚期を遅らせる「卑屈マインド」
これ、梨花さんの性格が「悪い」わけじゃないんですよ。
ただ、梨花さんは卑屈になっているんです。で、卑屈になる人には生育歴にトラウマがあることが多い。
特に、「対等だと思っていたきょうだいや友達と明らかに差別された」といった経験は、卑屈マインドを育てます。
梨花さんと似たパターンで婚活に苦戦する女性が、こう語ってくれました。
親からも「遺伝子はいいはずなのに」って言われて育って。自分はブスなんだ……ってずっと思っていました。
テストでいい点をとっても「これで可愛かったらねえ」「女は愛嬌だからなあ」って言われてきて。
それに、高校時代、友達にすごく可愛い子がいたんです。
一緒にお祭りに行っても、その子だけタダでおまけをもらえて。
ナンパしてくる人も、友達のことしか見ていませんでした。私は透明人間だったんです。
ブスは視界に入らないんですよ。
結婚はしたいけれど「どうせみんな、私のことをブスだと思ってバカにしてるんでしょ」って気持ちがあって。褒められても疑り深くなっちゃうし、けなされたら「やっぱり私のことなんて……」といじけちゃう。
と、なんともつらい思い出を語ってくれたのでした。
可愛い子に罪はない。でも可愛い子と比べられる自分を目の当たりにしたとき、自分はどうせ大事にされる価値がない女なんだ、と分からされてしまうこと……あります。
というか、婚活ってそういう場面に出くわしやすい。
婚活では45歳の美女より、地味な25歳がモテます。どんなに素敵なプロフィールも、男性はあまり読みません。
それより、顔、顔、顔!
プロフィール写真を盛ったほうが、成婚に近づきます。残念ですが事実です。
ただ、もうマッチして、出会っている人は別です。
自分の顔を少なくとも「悪くないな」と思ってくれたから、その男性はマッチングしてくれたわけで。
そこで卑屈マインドを表に出したら、「えええ……」と引かれて終わりになっちゃう。
婚活男女が絶対に読むべき漫画『婚活バトルフィールド37』で登場するこのシーン。
男性は女性のお仕事が大変そうだとねぎらっただけなのに、
女性は「教師って大変なだけでいいことないんでしょ?」と言われたくらいの過剰反応。
そう、これが卑屈マインドじゃーーー!
卑屈マインドが婚期を遅らせる理由は、「他人は基本的に自分を攻撃しようとしている」と思い込んでしまうからです。過去、自分へひどいことを言ってきた人はそうだったかもしれません。
親だろうが、友人だろうが、そんなヤツは敵じゃ。
しかしながら、婚活で出会う異性はそうじゃありません。
何なら、あなたのいいところを見つけようとしてくれている方がほとんどです。だって、そうしないと成婚できないし。
なのに、「何だその振る舞いはァァァァ!? まさか、貴様わしを攻撃しようとしておるなァァァ!? 反撃っ! 反撃じゃァァァァ!」と応戦すると、相手はびっくりしちゃうわけです。
好意を伝えたはずなのに攻撃された! 何この人? 怖い! ってなります。
そして、断られる。婚活に苦戦する。
で、「どうせ私は……」と卑屈マインドが加速するわけです。
もー、やめよ。そのサイクル。
卑屈マインドを癒やす「ダメな自分でいい」マインド
卑屈マインドを抱えてしまった女性が、婚活を成功させるためには「過去の傷を癒やす」ところからスタートすべきです。婚活とかいったんやめよ! 今の状態で婚活するとか、自傷行為だよ!
まず、卑屈マインドになる思考に気づきましょう。
卑屈になりやすい人は、こんな考え方をしている方が多いです。
- いい年して結婚できていない人には欠陥がある
- 仕事を頑張っているだけじゃ、人間として不十分
- 私は、成果を出さないと価値がない人間だ
まずは、このマインドに気づきましょう。そして、「本当にそうかな?」と何度も問いかけてください。
35歳にもなって、結婚してないなんて相手にもなにかあるはずに違いない。だって、私もこの年で結婚できていないような女なのに、そんな女とマッチングしてるんだもの。
本当にそうかな?
こんな具合に、問いかけてみるんです。
そうすると、そうとも言えないかもしれないな……って考えが出てきます。
いくら結婚したくても、激務だったら出会いがなくて35歳になることってあるよね、とか。
元カノと長く続いたけれど、10年たって別れざるをえなかったのかも。
婚活では元カノの話がしづらくて、黙っているだけなのかも、とか。
どうしても反対意見が出せない場合は、友達に壁打ちをお願いするのもいいでしょう。
「それって本当にそうかな? 相手は忙しくってLINEを返せなかっただけかもよ」
「梨花ちゃんってそんなにダメかな? 私は梨花ちゃんのこと、好きだけど」
こんなふうに言ってくれる友達がいない?
おっけ、もうカウンセラーでも占い師でもいいよ。わざと反論してくれる人に課金してみよ。
この「わざと反論してもらう」経験を繰り返すと、自分の卑屈マインドが少しずつ矯正されていくんです。
このアプローチを、専門用語で「認知行動療法」と言います。
自分ひとりでも『幼少期のトラウマが消え去る 性格を変えるための認知行動療法ノート』などを使えばできるので、ぜひぜひチャレンジしてください。
卑屈マインドが育ったのは、あなたのせいじゃありません。
でも、あなたのせいじゃないことで、あなたの婚期が遅れるとしたらシャクじゃない?
というわけで、さよなら被害妄想。あなたもハッピーな結婚、できますよ!
最後に番宣! 私が主催者のひとりを務める婚活予備校「魔女のサバト」、次回の入校期限は2023/12/31です!
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