このまま結婚に突き進んでいいのかわからない。
ようやく結婚というゴールが見えてきたのに、足が竦んでしまう。
婚活も終盤戦を迎え、結婚まであと一歩というところで迷いや悩みが生じてしまった……そんなときに、納得のいく決断をするためのヒントを贈ります。
結婚にためらいを覚えたり、悩んでしまうマリッジブルーは誰にでも起こり得る
結婚は人生の大きな節目です。その大切な選択に際して、不安や緊張、時には後悔すら感じることがあるのは決して珍しいことではありません。このような感情は「マリッジブルー」として知られ、多くの人が結婚を控えたこの時期に経験します。実際、結婚前に感じる不安や憂鬱は、性別を問わず多くの人々に共通のものです。
結婚を前にして悩んだり、不安になったりしてしまう原因は人それぞれです。
しかし、そもそも人間は環境の変化が嫌いな生き物です。変化よりも安定を選びがちな本能がベースとしてあるので、環境がガラリと変わる要素に恐怖や不安を感じてしまうことは仕方ないと言えます。
マリッジブルーは多くの人が経験するもので、それを感じること自体が異常ではありません。大切なのは、この感情を正直にパートナーや信頼できる人々と共有し、サポートを求めることです。ひとりで抱え込まず、周囲のサポートを受け入れることが、この時期を乗り越える鍵となります。
結婚はふたりで築くもの。だからこそ、マリッジブルーをひとりで乗り越えようとしなくても良いのです。不安や悩みを共有することで、お互いをより深く理解し、支え合う関係を築くことができます。
結婚するか悩んでしまう原因に気付こう
結婚を決断する際、多くのカップルが直面する問題がいくつかあります。ここでは代表的なものを紹介しますが、まずは自分がぶつかっている悩みの原因を知ることが重要です。
せっかくここまで交際を続けてきたのに、いざ結婚するとなると、なんとなく憂鬱でどうしても踏み切れない……。
そんな「なんとなく憂鬱」でずっと動けないでいる人は、自らの動けない原因をしっかりと可視化することに取り組みましょう。まずは落ち着いてペンを持って、紙に思い悩む言葉を書き出していくところから始めます。
そうすると、少しずつ結婚に向けて動けない原因が見えてくると思います。例えば、以下で解説する4つの原因に当てはまっていませんか?
両親に反対されている
親が何と言おうと関係ない! 私の選んだ人だから!
そんな強気な思いを抱いていても、やはり実の両親に結婚を反対されている状況にはモヤモヤしてしまうものだと思います。
親が結婚に反対する理由は様々ですが、よくあるのは親の価値観によるこだわりがある場合です。
経済的に安定した職に就いている男性でなければ……。
年齢差がありすぎる男性は、結婚相手として賛成できない。
上記のような考えを持つ親の場合、その価値観に当てはまらない男性を娘が連れてくると、結婚に難色を示すことでしょう。
親の言うことは無視すれば良い、と言えばそれまでですが、大切な家族に結婚を賛成してもらえないと辛い、両親の反対を押し切ってまで結婚する勇気が出てこない、という悩みを抱えている方はいらっしゃると思います。
どう頑張っても頑なにこだわりを捨てない親である場合、賛成してもらうことを諦めるしかないです。しかし、例えば彼の人柄や魅力を知れば、親も態度を軟化させる可能性はあります。両親に賛成してもらいたいという思いが強いのであれば、何度か彼と両親が顔を合わして言葉を交わす機会を作ると良いかもしれません。
パートナーの親・親戚に歓迎されていない
結婚を考えているパートナーの親・親戚から快く思われていない場合も、やはり結婚をためらってしまいがちだと思います。
新しく家族となる人たちに受け入れてもらえないというのは、結婚に際して不安感を増大させる要素になるでしょう。義実家との家族付き合いや親戚付き合いをまったくのゼロにするというのも、なかなか非現実的だと思います。
こういった場合、「最終的に相手の家族に受け入れてもらう」という結末に落ち着く可能性は低くなりがちです。最終的には理解を得ることを諦め、結婚後の付き合いでも不愉快な思いをすることもあると承知の上で結婚する覚悟が必要です。その覚悟がないのであれば、結婚は難しくなります。
価値観の違いを感じる
気付かないフリをしてきたけど、やっぱり私と彼って金銭感覚がだいぶズレている気がする……。
結婚を考えるくらい仲が深まって初めて、価値観の相違が浮き彫りになることがあります。そんなとき、この人と結婚生活を送れるのだろうか? という不安から結婚にためらいを覚えてしまいがちです。
特に金銭感覚は結婚生活を送る上でかなり重要な価値観です。ここがあまりにもズレている場合、結婚後の生活もハードなものになることは間違いありません。価値観の擦り合わせを試みてもうまくいかないならば、結婚を考え直した方が良いかもしれません。
結婚に悩む人がよくぶつかる、もっと良い人がいるんじゃないか問題
人は自然と「最適な選択」を求めがちです。婚活の場面では、相手に求める条件をいくつかピックアップしてパートナー探しを行います。そうやって巡り会ったパートナーに愛情を抱きながらも、「もっと良い人がいるかもしれない」という考えが頭をよぎることもあると思います。
根底にあるのは失敗したくない思い
「もっと良い人がいるかもしれない」という考えは、根底に「失敗したくない」という思いがあります。結婚は人生の重大な決断であり、間違った選択をすることのリスクを極力避けたいと考えるのは自然なことです。過去に失恋を経験していたり、離婚経験があったりすると、なおさら今度こそ失敗したくないと思うことでしょう。
今度こそ幸せになりたい。また失敗して傷つきたくないし、周りからの目も気になる……。
しかし、失敗したくないと思うあまり結婚に踏み切れないでいたら、幸せになるチャンスも掴めないままになります。
例えば結婚後に夫がモラハラの本性を見せてきたとして、それを結婚前に見抜くことはほぼ不可能です。どんなに気を付けていても、結果としてうまくいかなかったとなる可能性をゼロにすることはできません。
失敗して離婚することを恐れるのではなく、いざという時に離婚という選択肢を取れるように、ある程度の精神的・経済的自立を保つことが大切です。
頭で考えるのではなく、感情で判断する
結婚とは、互いの深い部分を理解し、受け入れることから始まる長い旅です。そのため、パートナーとの深いつながりや共有される感情の質が、長期的な関係を築く上で基盤となります。
感情に基づいて判断することは、自分自身の内なる声に耳を傾け、それを信じる勇気も必要です。時には理性を超えた決断が、最も幸せにつながることもあります。自分自身の感情を尊重し、幸福な結婚生活への第一歩となるでしょう。
結婚を悩む際には、常に「もっと良い人がいるかもしれない」という考えに振り回されがちですが、それよりも今、目の前のパートナーとの絆と、共に築いている関係の深さに注目することが重要です。
どうしても結婚に悩んでしまうなら、一度立ち止まるのも良い
結婚は人生の大きな節目であり、一生を共にする相手を選ぶことは重要な決断です。しかし、どうしても決断できないほど悩んでしまう場合、それは何か大切なサインかもしれません。焦って決断をするのではなく、一度立ち止まってみても良いでしょう。
迷いが止まらないならば結婚を見送るのもアリ
結婚に向けて進んでいるけれども、心のどこかで抱える迷いが晴れない時、それを無理に抑え込む必要はありません。迷いが続くということは、何か大切な問題が未解決であるサインです。
納得がいっていないことや、モヤモヤすることがあるのに、無視して結婚について考えようとすると迷いが生じてしまいます。心から納得して結婚に踏み切るためにも、結婚をためらってしまう問題と向き合ってみましょう。
パートナーに抱く違和感を無視しない
パートナーに対して感じる小さな違和感や不安が、結婚を躊躇させる大きな理由になることがあります。例えば、価値観の違い、生活スタイルの不一致、またはコミュニケーションの問題などがその例です。これらの違和感は、日常の些細なことかもしれませんが、無視することで将来大きな問題に発展する可能性もあります。したがって、結婚を考える際には、違和感の原因としっかりと向き合い、パートナーと話し合うことが大切です。相手との対話を通じて、問題を解決する方法を見つけることができれば、絆が深まるはずです。
まずは同棲してみる
もし結婚に対してためらいがあるならば、パートナーとの同棲を試みることも一つの解決策です。同棲は、日常生活の中での相手の振る舞いや習慣を知る絶好の機会となり、結婚後の生活を具体的に想像する助けとなります。共に生活することで、相手の良い面だけでなく、想定外の状況での対応や、生活習慣の違いなど、普段は見えにくい側面を見ることができます。
日常生活で小さな問題や不満が発生したときは、我慢をするのではなく積極的に言葉にして、話し合うことを心がけると良いです。結婚後に様々な問題が生じた際に、話し合って解決することができる人なのか、見極めることができます。
結婚に悩むときは、理由を明確化して考えることが大切
結婚は人生の重要な節目であり、大きな決断を前にして不安や緊張を感じることがあります。このマリッジブルーは、結婚を控えた多くの人が経験する一般的な現象です。不安の原因は人それぞれ異なり、それに対処する方法もさまざまです。マリッジブルーは、結婚することによる生活の大きな変化や新しい責任に対する恐れから生じることが多いです。人は本能的に安定を求め、大きな変化に対して抵抗を感じるため、結婚という新しいステージに足を踏み出すことに対して様々な感情が湧き上がります。
結婚に踏み切れない理由は、個人の心理だけでなく、家族や社会的な要因によっても左右されます。例えば、親の反対、パートナーの親族からの受け入れが得られないことなどですね。
結婚前の不安を解消するためには、パートナーとコミュニケーションを重ねることが不可欠です。違和感や悩みを共有することで、互いの理解を深め、より強固な関係を築くことが可能です。また、同棲を試みることで日常生活の中の相手の振る舞いや習慣を直接確認し、将来の生活を具体的にイメージすることが助けとなります。
結婚に向けての不安や悩みは、時には結婚を見送るという選択も含めて、じっくりと考える必要があります。不安が強い場合は、焦らずに自分自身の感情としっかり向き合い、内面からの声に耳を傾けることが重要です。また、精神的・経済的に自立することで、結婚後にも柔軟に対応できる準備をしておくことが望ましいです。
結婚は互いを深く理解し合い、支え合う関係を築く過程です。そのためには、不安や悩みをしっかりと捉え直し、それを乗り越えなければいけません。将来のパートナーシップを豊かにするための貴重なステップにもなるため、前向きに乗り越えていきましょう!