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結婚物語。Tさん×マリアージュ・プリヴェ 葉月さん×トイアンナ①

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結婚物語。Tさん、マリアージュ・プリヴェの葉月さん、そして婚活予備校「魔女のサバト」の青魔女・トイアンナさんに、令和の婚活事情について対談していただきました。全3回。

目次

婚活で女性も男性も「年収・外見・家事能力」のバランス型人材が求められるように

トイ:最近の婚活事情について、まずはお話を聞かせてください。コロナ前までは、3高とまでは言わずとも「年収が高い=良い」という価値観がすごく出回っていたと思います。コロナ以降、価値観などに変化を感じますか? 最新の婚活事情を教えてください。

仲人T:男性も女性も、年収に対しての捉え方がすごく変わってきたと感じます。
令和の女性は5年前と比べて、年収よりも男性の年齢・外見・コミュ力をかなり重視するようになりました。さらに共働き希望の女性の場合、家事能力も男性に望みます。
その代わり、年収の足切りゾーンは低くなりました。たとえば、男性に500万円以上を希望していた人は400万円、400万円以上を希望していた人は300万円という具合です。
たとえば年収1000万円で10歳上のお腹が出た男性と、年収500万の同世代でちょっと素敵な男性がいたら、最近は後者の男性が人気です。今まで男性は年収さえ高ければなんとか結婚できていましたが、最近は婚活における年収の魅力度合いが減りました。
また、若くて美形であれば低収入でも結婚しようと考えるハイスペ女性が増えました。
ただ、それでも自分以上の年収を求める女性がまだ多数派ですし、特に女性がハイスペであるほど、相手に求める年収も高くなることに変わりはありません。

トイ:女性の年収についてはいかがでしょうか?

仲人T:女性の年収についても、以前より明らかに男性から重視されるようになりました。
特に東京など首都圏はすごく女性の年収を重視しますね。その分不思議と、女性の年齢に対しての条件は少し甘くなります。
それでも、男性が女性に希望する年収は高くなくて、ある程度好みで年齢が許容範囲なら、地方なら300万円、都会でも400万あれば、お見合いが成立します。ハイスペ男性であっても同じです。ただ、大阪などではまだ「年収を気にしない代わりに、若い女性がいい」という男性が多いですけどね。

トイ:自活できる程度の年収が必要ということですね。葉月さんはいかがですか?

葉月:私の相談所は、ハイスペやキャリア女性のマッチングを自社のWebサイトなどで打ち出しているので、5年前の開業当初も今も変わらず、「自分と同等以上の年収であること」を重視する女性が集まって来られます。ただ、同じように年収を重視していたとしても、その中身の変化は感じています。
昔は純粋に「相手のお金」を見ている印象でしたが、今は似た生育環境や生活環境を求めた結果、年収が必要だよね、という方が多いと思います。つまり、本当に求めているのは価値観や話が合いやすい人で、そのために自分と背景が近い方を探そうと考えているのではないか、と思います。

相手男性に希望する条件をどう決めるのか

トイ:結婚相談所の面談に行くと、男性へ求める条件で、何を重視するかを聞かれますよね。でも最近は、「年収」や「学歴」を言いづらくなった分、顔もコミュ力もあればあるだけよいし、本音を言えば全部欲しくなってくる気がします。
そのせいか、私の周りでは「何を重視したらいいかわからない」「なんと答えたらよいかわからない」と困っている女性が増えています。ためらっているだけなのかもしれませんが。

葉月:性格が悪いと思われることを気にして、正直に希望条件を言うことをためらう方は多いですね。そういった方の本音を引き出すために、私はたとえば「高卒の人と、プライベートでじっくり話したことはある?」と聞くことがあります。
進学校から大学に行った女性の場合、高卒で就職した男性と話したことがほとんど無いという方も多いんですよ。そして、「自分と同じ大卒と高卒では、どちらが合う可能性が高そうだと思う?もちろん学歴や経歴に関係なく素晴らしい人はいるけれど、条件を確率の問題と考えて決めてもいいんじゃないの」とアドバイスすることもあります。
すると、「本当は同じぐらいの大卒の方がいいと思っていたんです」と言い出す方は結構いらっしゃいます。

トイ:そのように条件を考えると、どんどんお相手へ求める条件が増えませんか?

葉月:理想の条件が増えたとしても、お相手からも選ばれなければ結婚できません。ですので、理想とする条件を満たす男性が、どんな女性と交際や成婚に至っているかを伝えます。希望する男性のレベルに、頑張れば手が届くかもしれない会員様には、ダイエットや美容、コミュ力アップなど、やれるだけのチャレンジをするよう伝えています。ただその途中で、うまく頑張れない自分や、現実の厳しさ、相手にばかり求め過ぎていたことに気づいて条件を減らしていく方も多いですね。条件を減らして、全て理想通りではなくても、好きになれる方と出会って結婚する方はたくさんいらっしゃいます。

ハイスペ男性と結婚できるのは「同格」のスペックか実家を持つ女性

トイ:いわゆる「ハイスペックな男性」と成婚される女性は、どういったタイプの方が多いのでしょうか。共通点があったらお伺いしたいです。

葉月:私の相談所でハイスペ婚する女性は、ご自身が男性同様にハイスペックな方が多いです。女医の方が医師や弁護士と結婚したり、年収1,200万ぐらいある女性が、1,500万の人と結婚したりということがほとんどです。

トイ:まずは自分も釣り合うスペックを持つ必要があるということですね。

葉月:そこまでハイスペックじゃなくても、お互いの共通点が必要なのかなと思います。たとえば年収500万円の薬剤師が、年収2,000万円の医師とご成婚されたケースもあります。
ただ、そうしたケースでは仕事上の共通点が少しあったり、男性側の親族に同じ職業の方がいらっしゃったりということが多いです。または、ご家族の釣り合いが取れていらっしゃる表面上はわからなくても、背景に共通点があるケースが多いですね。

仲人T:私からは、根本的なことかもしれませんが「ハイスペ婚をされた方に、ブスとガサツなおばちゃんはいない」、ということはお伝えしておきたいですね。
お綺麗で、華やかなタイプや癒し系な女性とのご成婚が多いです。そして、ハイスペ男性は賢くて明るい女性からたくさんの申し込みがあります。その中で誰を選ぶかとなると、見た目を後回しにして学歴を選ぶ男性を見たことがないです。
やはり男性は、女性が好みのタイプかということがとても大きいです。

ハイスペとの結婚で美容への投資は「前提」だが、そのレベルは思ったより低めで安心?

トイ:ちなみに、その「ガサツ」はどの程度のことを指しているのでしょうか。人によってガサツのイメージが違うと思うのですが。

仲人T:婚活予備校「魔女のサバト」の方は真面目で、「美容も勉強の一環」としてとらえる方が多いかもしれません。ただ、美女になれということではないんです。簡単にいうと、男ウケです。たとえば髪や肌が綺麗にケアされているとか、スタイルなどが健康的かどうか。

実際、髪や肌がボロボロだと、実態はともかくガサツな印象になりますよね。
ですから元の顔立ちがすごく美人というわけではなくても、最低限、日頃から食事に気を遣ったり運動したりなど、規則正しい生活を送ることが必要です。
加えて、似合う服・メイク・髪型を研究して磨いていくことです。婚活でうまく行く女性は、アドバイザーから言われたことを素直に取り入れて、男ウケに舵を切れる女性だと思います。

葉月:美容に気を使うといっても、誰もが整形やエステ三昧、という話ではなくて外見や振る舞いに女性らしさを意識して欲しいということですね。女性らしい雰囲気の出やすいワンピースやスカートスタイルでホテルのラウンジにいらしていただきたいな、とか、そういうことです。

トイ:婚活のハイスペ婚は、私の周りにいる「恋愛」を経てハイスペ婚をした女性たちと、イメージのギャップを感じました。恋愛からハイスペックな男性と結婚する女性は、美容よりも積極性命、なんですよね。アクセンチュアのオフィスそばにある飲み屋で常連になって、そこに来た社員を口説くとか。ナンパに近いパワーで成婚した人もいます。

葉月:そういう女性は、男性から選ばれる外見があっての上での積極性な気がします。ガサツな女性だと、同席したアクセンチュアの方も結婚なさらないですよね。

トイ:たぶん、葉月さんと私の前提としている「ガサツ」のレベルが相当違うというか……かなり厳しい外見への投資状況で、結婚相談所に入る女性がいるってことでしょうかね……。男ウケというのも、魔女のサバト」では「モード系が好きとか、かっちり系ファッションが好きでふわふわ白ワンピは無理!」という女性からの相談も多いのです。

が、そのレベルではなく髪をドライヤーで乾かして、ヘアオイルを塗って、月1で美容室で整えて……くらいの話っぽいですね。メイクもデパコス鬼投資というより、「ちゃんとファンデ塗って、最近のあか抜けメイクをYouTubeで見てちょっとやってみよう」くらいの……。

仲人T:婚活の場合、出会いの場がプロフィールからの申し込み。ハイスペ男性から申し込みをもらうには、ある程度、標準以上の見た目=清潔感、オシャレさに仕上げる必要があるんです。そこから先は結婚相談所とはいえ、普通の恋愛と同じく積極性も必要かもしれません。ただ、アクセンチュア前に張り込むほどの気概はいらないので、安心してほしいです。

対談ゲスト紹介:結婚物語。Tさん マリアージュ・プリヴェ 葉月さん

Tさん

結婚物語。 Tさん
結婚相談所『結婚物語。』の仲人。結婚相談所界でも殿堂入りするほどの成婚数を誇る。婚活中の人々の耳に痛いアドバイスを、飾らない言葉でつづったアドバイスや人気を博す。

成功体験談も交えた婚活応援ブログ「結婚物語。ブログ」(2011年~)が圧倒的支持を得て、メディア出演も多数。著書に『夢を見続けておわる人、妥協を余儀なくされる人、「最高の相手」を手に入れる人。 “私”がプロポーズされない5つの理由』(大和出版)がある。

葉月さん

マリアージュ・プリヴェ 葉月さん
マリアージュ・プリヴェ代表。慶應卒・元外資系金融勤務経験を持つ仲人として、戦略的婚活をサポート。
マリアージュ・プリヴェでは成婚率76%、内84%が年収1000万超のお相手とハイスペ婚の実績を誇る。

トイアンナ

魔女のサバト トイアンナ
恋愛ライター。外資系企業でマーケティングを経験後、2015年に独立。
ブログでキャリア女性の生きづらさを書いていたところ、50万PVを記録。婚活予備校「魔女のサバト」主催者のひとり。
著書『恋愛障害』『モテたいわけではないのだが』など。2023年、第1子が誕生。

対談シリーズ第2回の記事を読む>>>

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この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

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