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希望は男叩き。になる前に見て欲しいこと。

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こんにちは、婚活結社「魔女のサバト」のトイアンナです。みなさんは、「男叩き」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。何も物理的に男性を殴るのではなく、ネットで男性を非難したり、中傷することを指すスラングです。男叩きをする女性は、多くが男性に過去、傷つけられた経験を持っています。傷つけられた男性加害者のひどいありさまを、男性全体に当てはめて、「これだから男は」と、ネットで怒りを表明するのです。

トイアンナ

特定の男性からひどいめに合わされたからって、男性全員を憎むことなんてないのにね。

目次

インターネットのフェミニズムが抱える歪み

フェミニスト、というグループがいます。とても雑にいうと、女性の人権を拡大しよう、と思っている人たちです。アンチ・フェミニスト、というグループもいます。昔ながらの「男が女を守る世界」を肯定したい人たちです。

こうして並べると「まあ、どっちもいるよね」以上の感情は湧いてこないと思うのですが、インターネットを見渡すと、どうも違う話が見えてきます。

”男性叩き”を目的とするフェミニストと名乗るひとたち。

“女性叩き”を目的とする、アンチ・フェミニストたち。

もともと、現代のフェミニズムには男性の権利を削る概念はありません。むしろ「みんな大変だね。みんな自由にやっていこうぜ」という主張をする一派の方が多いのです。それなのにどうしてインターネットでは、謎のフェミニストと名乗る集団 vs アンチフェミが起きてしまったのでしょうか。

なぜ、希望は女を叩くこと、あるいは男を叩くことになってしまったのでしょうか。

「どうせ男なんて」と叩きたい日がある

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と、ここまで書いてきた私ですが、人生で何度でも「どうせ男なんて」とつぶやきそうになった経験があります。

職場についてから、お気に入りのワンピースに精液がべっとりつけられていたのを知った日。職場で男性上司の脇の匂いを嗅いで「臭くないよね?」という質問に「全然におわないです。さすが運動習慣がある人は違いますね!」と、答えなくちゃいけなかった日。ダイエットに成功したら「俺を口説きたかったからでしょ?」と突然店で襲いかかってきた、居酒屋の店長。

「ああ、もう、男なんて」

と、つぶやく前に戻ってこれるのは、これまでたくさんの優しい男性にも触れてきたからです。そうでなかったら、私は男性をひっくるめて憎んでいたかもしれません。

だから、「男なんて」「女なんて」と言いたい気持ちはよくわかるのです。いわゆる「キモい」男性をクラスでいじめてきた女子は、結構いますよね。女子へとおりすがりに「おっぱいでけー」とか「ブス」とかつぶやいてしまったり、胸を凝視した経験がある男性、たくさんいますよね。

異性からそういう経験しか受けなかったら。そこはいくら理性で「全部の男が・女がそうじゃない」と思っても、憎むのを止められないと思うのです。

異性を憎んだまま恋をすると、ぐちゃぐちゃになる

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そして異性を憎んでいる方にも等しく、結婚の圧は降り注ぎます。なんだか30歳までに結婚していないといけないような、ビミョーな圧があります。「なんで彼氏いないの?」という雰囲気や、結婚していく友達が徐々に自分を追いやっていきます。そして、まあ自分も婚活へ動いてみようかな、と思うわけです。

ですが、異性を憎んだまま異性と恋愛すると、めちゃくちゃなことになります。当然です。嫌いなものとお付き合いするんですから。

たとえば、相手の体を愛せるけど、人格に全く興味が持てなかったり。好きだと言われると、吐き気がするほど相手を憎んでしまったり。どうせ私を好きになる男なんて、ろくなものじゃないと相手を下げてしまったり。

過去に男から受けた仕打ちをぜーんぶ、目の前の彼に解決してもらいたくなって、相手を試すような仕打ちを繰り返したり。そして捨てられて「やっぱり男なんて」と偏見を強化しちゃったり。

もう、自分を嫌いになるための順調なステップを踏んでしまうわけです。その自尊心の階段、下りなんだけどさ。

異性の前に、好きになるべきものがある

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だから、異性からひどい仕打ちを受けたかもなってひとは、まず自分が受けた仕打ちについて、存分に嘆いて、キレるところから始めませんか。

いやあ、やっぱりひどいと思うよ。ブスだのデブだの知らないやつに言われるとか。親からかわいくないって言われて育つとか、ブスだからせめて勉強しなさいとかさ。全部燃やしたいよね。燃やそう。

メモ帳にでもブログにでもSNSにでも、カウンセリングルームでもキレて、キレ倒したほうがいいんです。

キレ倒した先にしか、フラットな相手って出てこないと思うんです。「やっぱり男なんて」と思ったら、思いたくなったら。

泣こうぜ。そんな思いをあなたにさせたバカのことを私が許さないよ。
一緒に怒るからさ。
いっしょにキレて泣こうぜ。

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この記事を書いた人

1987年生まれ。慶應義塾大学卒業後、外資メーカーで勤務してのち、独立。 婚活予備校「魔女のサバト」主催者のひとり。書籍『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門(イースト・プレス)』『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)など多数。

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