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婚活で苦戦するのは、結婚へ向かう「努力の種類」を間違えているだけ 川崎貴子xトイアンナ対談③

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日本最大級の婚活予備校「魔女のサバト」の代表・川崎貴子さんと、累計5,000人以上の人生相談にのってきたライター、トイアンナさんが対談しました。全3回。
最初の「自分だけ結婚してない」ことに悩む女性が成婚する方法 川崎貴子xトイアンナ対談①から読む>

目次

性格や外見に問題がなくても、婚活で苦戦することはある

川崎貴子(以下、川崎):婚活にはいろいろな罠があるけれど、一番危ないのは「自分が価値のない人間である」と思ってしまうリスクですね。

トイアンナ(以下、トイ):この程度の男にすら相手にされない私、みたいな。

川崎:婚活がうまくいかないときって、単にアプローチの方法が悪かったり、婚活する場所が間違っていたり……本人の性質、性格と無関係な原因が多いですよね。
なのに、本人は「友達は結婚できた。私だけ結婚できない」「何万人もいるアプリで私は結婚できなかった」と、自分を責めてしまう。それが、一番の落とし穴だと思っています。もったいない!

トイ:たとえば、絵が上手くなりたいのになぜか筋トレをしている感じ。

川崎:私達から見ればそうだけど、本人は美大に入るために一生懸命筋トレをやっているわけですよ。

トイ:そうすると、10浪ぐらいして「なぜ自分だけ通らないんだ」という認識になりますよね。

川崎:それで「私には能力がない」と思わないでほしいですよね。
婚活って、将来の伴侶と出会える、わくわくするアドベンチャーだったりするわけじゃない。そこで谷に落ちてしまって、這い上がれないぐらいのダメージを受けてしまったとしたら、もったいないですよね。だから、「魔女のサバト」をはじめとする、婚活のプロがいる場所でアドバイスを受けてほしい。

男全部を恨むより、出会いの質を変えよう

トイ:あとは、男性全部を恨み始める人がいると、しんどいですね。
「こんなに頑張ってるのになんで男は私をわかってくれないんだ」
「男って所詮はこんな存在なのよね」
と考えてしまう。

男性100人に会って振られ続けたら、男性全体が恨めしくなるかもしれない。でも、それは美大を受験したいのに、体育をやっていたせいかもしれない。

たとえば、よくある誤解ですけど、女性は婚活の自分磨きでお料理教室に行くんですね。
でも、お料理が上手か下手か判断されるフェーズって、婚活のだいぶ後なんですよ。
その前に1枚だけでいいから、ウルトラ自分を盛った写真をアプリや相談所のプロフィールに貼った方が、たぶん100倍応募がくる。

婚活で「結局、中身より美人がいいんか」と考えるのは、嫌な話ですね。
でも、美人の定義は男性によってだいぶ違います。
「美人度が高い人から順に結婚していくのではなく、自分を美人と思う男性と出会った順に結婚していく」のです。

とはいえ、3日間お風呂に入ってなくて、ムダ毛ボーボーで、化粧をしたことがなくて、服もこれいつ買ったんだけ?といったもので、毛玉だらけで、髪はボサボサ……な状態で写真だったら、「美人だ!」と思う男性は減るでしょう。

我々だって、デパートに行って、ちょっといいお菓子を買いたいなと思ったときに、ボロボロのパッケージのやつよりも、きれいなものをパケ買いするじゃないですか。クッキーの味はわからないけれど、かわいいやつを買う。その「かわいい」は作る必要があります。

なのに、お料理の方が努力の成果が出やすいから、お料理教室へ40万円支払ってしまう
これが「美大を受けるのに体育をやっている状態」の最たる例です。

写真でこんなにも印象は変わる

トイ:これはどちらも私です。写真のシチュエーションはさておき、どっちが婚活でプロフィールに貼られていたら、結婚したいと思うか、一目瞭然ですよね。

パッケージが綺麗だと初めて中身に興味を持ってもらえる。それから「この人、料理も上手なんだな」と思ってもらえれば、好きが加速する。でも、好かれていたら料理上手じゃなくても「好き」と思ってもらえます。

川崎:婚活予備校「魔女のサバト」の生徒は、真面目な子がすごく多い。だから、「騙すのは嫌」と思って、適当なスナップ写真を載せていることが多いんです。その気持ちはすごくよくわかる。
でも、写真を撮られる仕事をしていないなら、本物のほうが100倍かわいい。だから、写真は盛ったぐらいでイーブンなの。

顔の形や目の大きさが宇宙人みたいになっているような盛りは駄目だけど、3倍4倍の盛りは全然OK。それは「綺麗な花がある」と見てもらえるのと同じです。その「ふっと見る」がないと婚活は成り立たない。受付を突破をしないと、その人の本当の良さはわかってもらえないんだよね。

プロフィールは、婚活の入口。そこを突破しないと中身はない

トイ:婚活の入口はプロフィールです。たとえば、プロフィールに「理想の結婚」について500文字書いてある人がいたとします。いかに普通の結婚観でも、読み手からしたら結構怖い。だから選ばれない……みたいなこと、よくありあます。
真面目な方は、プロフィールに「自分のネガティブな情報を書かなくてはいけない」と思っている人もいますね。1行目から「私は子供をおろしたことが2回あります」と書いてしまう。あとから知ればいいけれど、初対面で知る情報じゃないですよね。

川崎:でも、それを開示しないとフェアじゃないと思っているんだよね。

トイ:男女逆転して考えると結構わかりやすいと思うんです。「うちは両親の仲が悪くて、ずっと母がDVを受けていました。僕はその中で育ちました」って、男性のプロフィール1行目に書いてあったらどう思いますか?

川崎:どうしたらいいの……? と、思うよね。人間関係ができる前にヘビーなものを提示されても、みんな取り扱いに困るよね。人間関係ができてからだと「大変だったね」と言えることでも。情報の提示の順番がある。

トイ:あとから教えてもらえれば受け入れられる。そして、すぐに出して受け入れられないのは、自分が優れていないからではないんです。CMを見ていて、商品の欠点を見せるCMがあったらビビるじゃないですか。婚活はCMなんです……という話になってくるかなと思ってます。

婚活の罠から抜け出すために必要なマインド

トイ:では、罠から脱するためにどのようなマインドが必要かという話をしたいです。
印象に残っている婚活予備校「魔女のサバト」の生徒さんのエピソードはありますか?

川崎:とある女性は「1年以内に結婚する!」と、期限を決めていました。
そのために、お相手へ求めることを3つにしぼりました。これを、魔女のサバトでは「3つのYES」と呼んでいます。求める条件を定め、自分が決めた相手に会える確率をどんどん上げていきました。そして、1年で成婚しましたね。

他にも、「私なんて」「アプリとかで出会ったら騙されるに違いない」「男なんて」と、ずっと言っている女性がいました。そこで「魔女のサバト」で徹底的に映える写真を選んで、服もメイクも変えてもらったんです。

そうしたら、彼女は男性からどんどん褒められる。そして、
「男性って優しいんだな」
「素敵な人っているんだな」
と、素直になっていきました。


素直になると何が出るかっていうと、笑顔が出ます。
ちょっとした話ですごく笑うし、終始ご機嫌だからどんどんモテる。

婚活を通じて、自分自身に価値があると自信もついていった。そして、結婚しました。自己肯定感を育てたのですね。

トイ:「世界に私は愛されている」というふうに信じる。世界から愛されるに値する人間であり、私は世界から愛されているし、私は世界を信頼する、私は出会う人を信頼するというのを思い込める人は強いと思いますね。

川崎:婚活で自分が変わる。結婚もゴールですが、それ以上のものを手に入れられますよね。そういうマインドセットを手に入れるためにも、この対談で語った自己肯定感を育てるメソッドを、魔女のサバトを通じて体験してほしいです。

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この記事を書いた人

1987年生まれ。慶應義塾大学卒業後、外資メーカーで勤務してのち、独立。 婚活予備校「魔女のサバト」主催者のひとり。書籍『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門(イースト・プレス)』『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)など多数。

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