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幸せなパートナーシップを作るために、まずは自分を充実させるところから始めよう【川崎貴子×あつたゆか①】

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婚活予備校「魔女のサバト」の黒魔女・川崎貴子さんと株式会社すきだよ代表取締役のあつたゆかさんに、「恋愛を楽しみ続けるための幸せなパートナーシップの築き方」をテーマに対談していただきました。全3回。

※対談は2024年3月に行われました。

目次

幸せなパートナーシップの前提は、自分自身の土台を作ること

川崎:あつたさんは結婚を見据えて交際相手を探すとき、どんなところに注目すれば良いとお考えでしょうか。

あつた:ちなみに川崎さんは「魔女のサバト」の生徒さんたちに、なんてアドバイスをされていますか?

川崎:「結婚がしたいのか、それとも恋愛がしたいのか」を聞きますね。結婚向きの男性と恋愛向きの男性って違うから。「私、ちゃんとした恋愛をしたことがなくて。ここじゃないどこかに連れて行ってくれるような刺激的でドキドキさせてくれる男性が良いです!」みたいな女性に対しては、「先ずはがっつり恋愛をした方が良いんじゃない?」とお勧めしています。結婚は安定のステージで、ドキドキを求める恋愛は不安定を楽しむステージですから。

あつた:どんなところに注目すれば良いでしょうか、って相手の男性に関するところかなと思いきや、まずは自分を見つめることが大事ですよね。
私も川崎さんと同じで。「なんで結婚したいの? なんでパートナーという存在が欲しいの?」と聞くことは多いです。その答えは人によって違っていて、「趣味を分かち合える人が欲しい」とか、「ワールドカップとか見る時に独りだったら寂しいから、隣に誰か居たら良いなぁ」だったり。答えによって、恋愛の相手で良いか、結婚の相手で良いかは変わってきます。
でも、パートナーが欲しい理由が「仕事が充実していないから、心の穴を埋めたい」みたいな人もいらっしゃるんですよね。もしかしてそれって、婚活よりも仕事を頑張る方が先かもしれないね、となることもあります。

川崎:自分の不安定さを埋めるためにパートナーを求めてしまうんですよね。

あつた:お金が不安だから結婚したい人だったら、一旦ライフプランのシミュレーションをして、NISAとかやってみたらそこの不安は消せるかもね、ということもあったりします。そもそも「なぜ結婚したいのか?」を深掘るところが大事なステップです。

川崎:深堀るの大事ですよね。そして、人間は誰でも不完全ですが、ある程度は自分自身で立てるようになる必要はありますね。男性側も、「あ、この女性は俺に寄りかかろうとしているな」って気付きますから。特に今の時代は、「自分ひとりだと食べていけない」とか「ひとりだとすごく不安だから」とかいう理由で婚活するとバレるんですよね。

あつた:バレますね。まずは自分の土台を作ることが大事です。そこがぐらついたままで良い人と出会ったとしても長続きしないし、そこがグラついてるとそもそも良い人も引き寄せられない

川崎:あと、離婚できない結婚はしない方が良いと思うんです。

あつた:そうですね。本当に自分が充実してないまま結婚しちゃうと、離婚もしづらいところはあります。

川崎:モラハラとかDVも、籍を入れた瞬間、要は逃げられない状態になってからスタートする事が多いので、その時にすぐ離婚を選べることは重要だと思います。

あつた:関係性において大事なことって、私はいつでもこの関係性を辞める権利を持っていると常に意識することだと思うんですよね。自分のことを大事にしない人がいた時に、別れるというカードをいつでも切れるよ、 堂々と切れるよっていう状態にすることがすごく大事です。自分自身の土台がぐらついたまま変な人と付き合ってしまうと、いなくなったら私ひとりで立てないから、嫌だけど付き合おうみたいになっちゃいます。自分の土台は本当に大事ですね。

川崎:やっぱり結婚って紙一枚の契約なんですよ。愛は一生変わらない保証もないし、ダメならフレキシブルに解消できるものです。終わる可能性があるからこそ、お互い大切にし合える。
なので、まずは自分の土台、主体性というものがある前提で、「どこに注目していくか?」を考える必要がありますね。

目の前にいる彼が素敵になった理由を探るつもりで向き合ってみる

あつた:川崎さんはいつもどんなところに注目すればいいよ、とお話ししていますか?

川崎:優先順位を付けることが必要だと思います。すべてがパーフェクトな人なんていませんから、100点満点の男性を探してズルズル婚活しないように、80点をベストだと考えて婚活をすることがおすすめですね。
あつたさんご自身は、優先順位みたいなものを考えていらっしゃいましたか?

あつた:優先順位でいうと、私の夫は仕事もできて優しくて家事も全部やってくれる神様のような人なのですが、出会った当初のファッションに関していうと、そこまで自分の好みではありませんでした。でもファッションは後から変わりますし、そんなことよりも人間性のほうが何百倍も大事だと思ったんです。

川崎:自分が妥協できるポイントを見つけることは大事ですね。同じことを、「魔女のサバト」でも教えています。

あつた:私が結構重視していることは、恋愛としてアリかナシかを考える前に、目の前にいる人の色んな側面に着目することです。
何を大事にして生きていて、今の仕事はどういう過程で選んで、過去の恋愛はどういうことがあって、どんな辛い経験をしていて、どんな家庭で育ってきて、今こんなに素敵になっているんだろう? というところをひたすら聞きます。人として普通に話していくうちに自然と仲良くなって良い感じになることが多いです。

川崎:婚活をする方たちは、取材者のような目も持つべきですよね。

あつた:婚活をしていると、「この人、年収が低いな……」とか、「家事ができないんだ、じゃあダメかな」とか、今を基準において判断してしまうことが多いかもしれません。でも、その人の背景を深掘っていくと、今は年収が低いかもしれないけれど、それは院卒でまだ社会に出たばかり、とかわかったりすることがあります。

川崎:それは自分が相手を知るだけでなく、お互いがお互いに対する理解を深められますね。

あつた:そうです、お互いですね。なぜ今その状態なのか? というところをお互いが知る。着目というより、1つの情報だけで判断しないようにすることを、私はとても大切にしています。

川崎:あつたさんはスカウトマンとしての力が高いんですね。磨けば光る原石の人を見抜いて、プロデュースする力があるように感じました。
キャリア女性で素敵なパートナーとご結婚されている方は、このスカウトマンとしての力が異常に高いです。
「婚活のデートでは傾聴力を鍛えなさい」「婚活は情報戦」とアドバイスをすると、尋問調になってしまう人がいるんですけど、あつたさんの場合は会話そのものを楽しんでいる姿が目に浮かびます。

あつた:みんなすべての人は素敵、という前提があって、「どういう過程を経て、この人はこんなに素敵になったんだろう?」と思いながら会話しているからでしょうか。相手がどんな人であっても、何か学べることはあると思っています。その人ならではの素晴らしいところを、探し当てる、掘り当てる、といった感じですね。

川崎:私はその逆で、自分の変な癖を知ることも大事だと思っています。私自身がそうなんですけど、好奇心や面白みで相手を選びがちというか。この傾向は恋愛好きな人に多くて、自分には理解できないものに惹かれてしまうんですよね。恋愛ならば良いけど、これが結婚相手になると苦労します。さっきも話しましたけど、結婚は安定のステージですから。理解できない人と結婚して、最初は面白かったけど次第にうまくいかなることはすごく多いです。平凡でもいいから、恋愛というステージが終わった後に「良い奴だな!」と思える人を選ぶと良いですね。

あつた:恋愛のドキドキは3~4年でなくなると言われていますからね。その期間が終わった後も、一緒にいて居心地が良いとかシンプルに親友として高め合えるとか、そういう風に思えるパートナーだと長続きします。

川崎:子どもや時間、お金。大事なものをシェアするのは、そういう人じゃないと怖くてできないですね。

パートナーにドキドキする瞬間は、自分で作り出せる!

あつた:優先順位をつける、というところで川崎さんにお聞きしたいことがありまして。女性の中には頭脳派と感覚派の2タイプがいると思っています。頭脳派の女性は頭で優先順位を整理しても、「やっぱりドキドキしない、好きになれない……」と言うことも。これってどうすれば良いと思いますか?

川崎:先ほどの洋服の話と一緒で、「女性がドキドキすること」を男性に教えたら良いと思います。うちの夫は気の利いたことも言えないし、空気も読めないんですけど、教えたら動いてくれます。こういうレストランに来たら、私のコートは脱がせて、階段に来たら高いヒールを履いているから手を添えて、とか。「エスコートして!」と言ってもわからないから具体的に言う(笑)そうしたらドキドキする瞬間を作り出せますよね。自分が何にドキドキしたり、何を男性に求めたいのかを明らかにする自己理解は大切です。

あつた:「こんな男性は嫌だ!」という思いが湧いてきたときに、なぜ嫌だと思うのか、自分自身に尋ねることも大切ですね。
友達に彼氏を紹介したときに「ダサい」と言われるのが嫌だと思ったとしたら、自分の自信のなさを彼氏で埋めようとしているわけです。自分に自信があれば、男性の服がダサかったりしても「いや、めっちゃ良い人だから!」って堂々とプレゼンできたりするわけで。

川崎:そうですよね。「いや、最初からキュンキュンできる男性を狙えば良いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、キュンキュンさせるのが得意な男性って結婚向きじゃない人多いんですよね。キュンキュンさせられるのは慣れとテクニックですから、女性に執着がない男性が、ひとりにコミットしたくなくて繰り出しがちな技なんです。結婚したくて真面目に婚活している女性にはどうしても勧められないと思います。
最初からキュンキュンさせてくるのが上手な男性を選ぶというより、パートナーを褒め体質にする方が良いです。例えば、ふとした瞬間に「今日のワンピース、似合うね」とか言われた時に、ただ「ありがとう」と返すのではなく、「何を着てくるかすごく悩んだけど、そういってくれて本当に嬉しい」って満面の笑顔で言ったら、男性も嬉しくなってまた褒めますよね。

今回の対談ゲスト あつたゆか さんのプロフィール

1993年生まれ、埼玉県出身。家族・パートナーシップに関する社会課題を解決し、男女ともに自分らしいキャリアを歩める支援を行っている。

共働き夫婦の対話支援アプリ『ふたり会議』を運営するほか、企業・自治体向けに共働きでのキャリア形成や両立支援セミナーも提供。TBS・フジテレビ・アベマTVほか、日経ウーマン・日経新聞などメディア掲載多数。

2022年に著書『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』を出版。

今回の対談を主催した 魔女のサバト 川崎貴子のプロフィール

リントス代表。25歳のときに、働く女性のための人材コンサルティング会社を設立。

以来、一貫して「働く女性の成功・成長・幸せをサポート」する仕事に携わり、人材紹介事業や教育事業、女性活躍支援コンサルティング事業などを展開。

現在は、リントス代表、ベランダ株式会社取締役。著書に『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』など。2児の母。

▽新規メンバー募集開始!(5/1〜5/31)

対談シリーズ第2回の記事を読む>>>

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この記事を書いた人

「魔女のテラス」編集部です。私たちは女性の結婚を応援するメディア「魔女のテラス」を運営しています。代表3名の共著『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本: 35歳からのナチュ婚のすすめ』(河出書房)を、ぜひご覧ください。

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